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不法侵入者に自分達がやったことを教えた。

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 ガチャリ。

 そう自分の部屋のドアを閉めて外に出ていく大家さん。

 不法侵入者に対して用事が終わったので自分の家に帰る大家さんの姿に緊張の糸を緩める。

 流石は最高神。

 例え分身でも緊張した。

 自分はその後姿を見ながら手を振る。

 溜息を付きながら振り返り部屋の奥に燃え尽きてる二人を見る。

 部屋の半分を埋め尽くさんばかりの書類の山に埋もれ燃え尽きていた。

 白い灰になっている。

 見たところ屍のようだ。

 冗談だが。

 此れが此の間自分を脅迫していた女神と邪神の姿とは思えない。

 この書類の山は全て此の世界と自分の部屋に不法侵入した咎で書かなければいけない物だ。

 その内容は此の世界の各方面の部署に謝罪する為の物だ。

 分かりやすく言えば反省文だ。

 簡単に言えばだが。

 だがその量は膨大で全てを書こうとしたら人間なら二週間以上はかかる代物だ。

 期限は五日後。

 それを過ぎれば懲役五百年。

 神専用の地獄で裁きを受ける羽目になる。

 邪神は不本意なのを含め三回目で女神は二回目だから神が受ける罰にしては軽い罪状だ。

 まあ~~神だし不眠不休で書けば三日ほどで終るだろう。

 多分。

 さ~~て。

 夕飯を作るか~~。

 そう思いながら簡易台所の、まな板に手をかける。


「待つのじゃっ! 吾輩たちに、こんな仕打ちをして無視するとは何様じゃっ!?」

「そうですよっ!」


 あっ……生き返った。

 精神的に死んだと思った二人だったが自分の態度を見て憤慨し怒鳴りつける。

 息の根を止めとくべきだったか。

 

「止めてえええええっ! この人でなしっ! 鬼っ! 悪魔っ!」

「そうじゃ! この鬼畜っ!」


 呟いた自分に対して罵詈雑言を浴びせる二人。

 何言ってるんだか……。

 先に自分を拉致して洗脳し使い捨ての操り人形にしようとした癖に。


「「……」」


 そう呟くと二人共視線を逸らしながら嫌な汗を流す。

 大体だ事故でならともかく無許可で此の世界に転移してきたら重罪だ。

其のことを知らない何て言わせないぞ。


「何でなのじゃ?」

「はい?」


 自分の呟きにキョトンと首を傾げる二人。

 え?

 まさか……。

 知らないのか?

 

「え?」

「ふあ?」


 頭が痛くなった。

 まさかとは思うけど……。

 此の世界の自分若しくは、他の大災厄指定一号を無断で拉致したら其の神は最悪消滅……。

 いや……確か今の罪状は無期限無間地獄行きになることを知らないの?

 呟く自分に首を傾げる二人。

 うわ~~。

 呆れるな此奴ら。

 

 ため息が出るよ。

 

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