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自称女神とのじゃ邪神様に事情を聴いてみた

此れで終わりですが高評価ならまだ続けます。

 モグモグとモヤシ炒めとサバの潮汁を食べる自称女神と邪神様。

 美味い~~旨いのじゃと、言いながら食べる二人。

 料理が苦手な自分にしては今回の料理は会心の作である。

 とはいえ最初は此の料理を出した時にひと悶着あった。

 女神は出された料理に目を丸くしていたが黙って食べてくれた。

 なのだが……もう一方の邪神様はというと物凄く文句を言いました。

 粗末な代物だから仕方ないと思う。

 だけど弁解させてもらおう。

 本来なら幾ら節約に心血を注ぐ自分でも来客に対して、こんな物を出さない。

 しかし不意の訪問客を持て成すためにワザワザもう一度食材を買いに行くほど自分は暇ではない。

 しかも不法侵入者なら猶更だ。

 なお夕食用の弁当は冷蔵庫に容れてます。

 自分用の弁当を他人にやりたくないので。

 一人分では分けようがないしね。

 その結果邪神様は文句を言いながら食べる事にした。

 だが一口食べると態度を変えてがっついて食べ始めたのだ。

 そうして夕飯を食べながら二人の事情を聴くことにした。

 どうも此の二人は本当に女神と邪神らしい。

 しかも異世界の。

 かと言って敵対関係にあるわけではないらしい。

 唯単に役割として女神と邪神という立場に甘んじてるらしい。

 邪神は世界が安定しすぎて腐敗しないように引っ掻き回す役割。

 女神は世界が混沌としすぎてはいけないので安定させる役割らしい。

 つまり此の神たちは善でも悪でも無いという訳らしい。

 そう主張するので取り敢えず納得することにした。

 だけど下界の人の世界はその役割を理解できないらしい。

 だから女神は善。

 邪神は悪と誤解しているらしい。


 まあ誤解されても仕方ないと思う。

 何しろ手段が悪い。

 邪神が世界を引っかけ回す手段が魔王だし。

 女神が世界を安定させる手段が勇者らしい。

 普通は誤解するだろう。

 それで此の間邪神様を追いかけていたのがどうも本物の勇者だったみたいだ。


 但し現地産。


 現地産というのは理由がある。

 通常は勇者にしろ魔王にしろ、その職に就くものは異世界の住人と決められている。

 とある理由が原因だ。

 その理由ははぐらかされて教えてくれなかった。

 しかも女神と邪神様両方から。

 何を隠してるのやら不信に思ったが教えてくれないのなら諦める事にする。

 そんな訳で通常の勇者は異世界の住人と決まっている。


 普通は。

 但し例外が有る。

 勇者の証である聖なる武器に選ばれればその例外になるらしい。

 それが血塗れの斧を持った殺人鬼らしい。


 世も末だ。

 

 殺人鬼が勇者に選ばれるなんて。

 しかもヤバイ薬の常習犯。

 まあ女神の弁解を聞くと聖なる武器はある程度潜在的魔力が高い者なら誰でもなれるらしい。

 とはいえ物凄い魔力が無いといけないから普通は異世界の住人しか適合しないのだ。



 それはそうとホイホイ此処が不法侵入される理由が分かった。

 異世界に転移できる能力が有るなら不法侵入はお手の物だよな。

 

 それはそうと、あの勇者は一応本物という訳だ。

 そして追加で弁明させてもらうと勇者が常習的に服用していたヤバイ薬はハイポーションらしい。

 効果の高い物ほど依存性が高いらしい。

 何だろう此の夢もへったくれも無い話は……。

 しかも最悪なのが、あの勇者は間違った女神の教えを信じた教会の信徒だったらしい。

 だから邪神を悪と見なし高度な魔法で転移してまで追い詰めていたわけだ。

 邪神は命からがら逃げだした先が偶然自分の部屋だったらしい。


 ……迷惑な話だ。


 それで何故自分の所に女神と邪神が来たのかというと簡単に言えばスカウトらしい。

 魔王か勇者の。

 しかも好条件でのスカウト。

 ハーレム?

 チート?

 怪しすぎる。

 取り敢えず一言いう事にした。


 帰れ。

 

「「何でっ!?」」


 驚愕の声を上げる女神と邪神。

 当然だと思う。

 予想だが最終的にバットエンドしか選択肢しかない職など誰も選ばれないと思う。 

 そう指摘すると女神と邪神の顔が引きつる。

 図星らしい。

 仕方ないとばかりに何やら目に見えない不可思議な力が女神と邪神から感じられた。

 実力行使らしい。

 無理矢理拉致して洗脳する?

 良いのかそんな事をして?

 ふむ。

 手段は択ばない?

 そうか?

 なら仕方ない。

 携帯を取り出すと此のアパートの大家に電話する。

 あれ~~良いの?

 電話させて~~。

 ふ~~ん。

 唯の人間に何が出来るって?

 それが出来るんだな~~。


 電話をしたと同時だった。

 部屋の中央に神々しいまでの光が溢れたのは。

 其処に顕現したのは天照大御神。

 日本の最高神だ。

 そして同時に此のアパートの大家だ。

 更に言えば此の世界【高天原】の支配者でもある。


 驚いてるね~~。

 此処は人間の世界ではないのかって?

 違います。

 此処は日本の神の世界です。

 最近は近代化が神の世界も進んでてね~~昔と違い文明レベルが人間界と同じなんだよ。

 あ~~因みに自分は人間ですよ。

 但し神隠しに有ったね。

 神隠しというのは特定の条件を満たした者が神の世界に現れる現象なんだ。

 但し極一部だけど。

 その特定の条件を満たした者の一人が自分という訳です。

 驚いた?

 あ~~驚いてるみたいですね~~。

 因みにその特定の条件というのは秘密です。


 さて大家さん。

 後はよろしくお願いします。

 ふふ~~後悔しても遅いよ。

 大家さんは強いといったよね。

 人の忠告を無視した方が悪い。

 え……大家さん?

 後で自分も御説教?

 何で?

 異世界から不法侵入してきた神の存在を報告しなかったから?

 ……いや先程初めて聞いたんですけど……。

 え?

 問答無用?

 はい。

 


 この後めちゃくちゃ大家さんに怒られました。

 理不尽だ。


 女神と邪神は大家さんから聞いたところ、三日ほど警察署に泊り泣きながら元の世界に帰ったらしい。

 まあ~~また来そうな気がする……。

 


 溜息が出る。


高評価有難うございます。


御約束通り此の小説は連載化します。


ですが自分は書くのが遅いので温かい目で見てください。


有難うございました。


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