探す令嬢 レイラ・ボールドウィン
エラがつまらないなんて言われるのは、私のせいだったから、オースティンの言葉がずっと刺さっていたのだと、気がついたのはこの前のエラの泣いているような、声。
エラに謝りたいのに、まず、何から謝ればいいのかわからない。私はとても自分本位な人間だから、考えがまとまるまで、エラから逃げて、逃げて、逃げて。
ついに、エラが妖精の愛し子であることがわかる、海のイベントの日になってしまった。
ふらふらと、馬車を降りて、歩いていく。
ロイルートでは、自由行動のときエラとロイで海へ行き、その時に妖精が現れるのだ。妖精が姿を現すなんて愛し子だけ。そして、今、愛し子はこの世界にはいない。
ヒロインさが増すイベントとなるのだ。
海が見える。それと同時にエラとロイが話している様子も。すると、エラが突如走り出した。木々が鬱蒼と生えている方へと。どうしたのだろう?
海に着いた。これから、海の妖精に祈りを捧げるのだ。
エラはこれから、妖精に会うのだろうか?
「レイラ嬢!」
聞き慣れた声に振り向くと、そこにはロイが居た。
「どうかされましたか?」
「いなくなったんです。エラを知りませんか!?」
「ええ。見かけていないけれど。最後に見たのは海の木々のところよ。」
「そうですか。僕もそこで、急に走っていったので、追いかけたけれど、直ぐに見えなくなってしまったんです。」
エラはどこへ行ったのだろう?
「すみません。有難うございました。何か分かったことがあれば教えてください。」
ロイは礼儀正しくお辞儀をして、走っていった。
周りをよく見渡せば、先生達も慌てている感じだ。まぁ、そうだろう。王子の婚約者が、姿を消したのだから。
ウィリアム先生は見当たらない。エラを率先して探しに行ったのだろう。
私も、エラを探しに行こう。




