お泊まり会!
やったぁー!!!
レイラ様と仲良くしたいし、ロイを譲る旨を伝えたかったし、あわよくば恋話したかったから、建前を使いお泊まり会に誘えた!!めっちゃ嬉しい。
いやー。レイラ様って、ほんと可愛いんだよね。美貌がやばい。異世界で綺麗な人たくさん見てきたけど、その中でもかなり美しい。しかも、スタイルが、いい。それに、マナーとかもちゃんとしてるし、この前の意地悪がなかったら、最高の次期王妃になれると思う。きっと、私の本心に気がついたら、意地悪しなくなるだろうし。きつい王妃教育にも耐えられそうだし。
「今日はよろしくお願いします。」
私が微笑みながら眠る前のお茶を飲むと、
「ええ。早速ですが、もう、夜会のマナーについて、習っていらして?」
「勿論ですわ。ダンスの回数や、食事のマナーや、色々と。王妃教育でかなり絞られましたのよ。」
私がため息をつく。
「じゃあ、大丈夫そうですわね。」
レイラ様が、安心した風に言う。
「あら、では、何故エラ様は私をお家にお招きくださったの?」
やっべぇ。知らんぷりしとけばよかった。もう、本当のこと言うべきか。
「実はレイラ様と仲良くしたかったのです。初めて会った日からお友達になりたくて。ロイが好きなことも気がついていましたけれど、私、ロイには貴方の方がお似合いだと思うんです。だから、婚約者の座を退こうかと。あと、ロイがなんで好きなのかを知りたくて。私、恋をした事がなくって。だから、そういう話をしてみたくって。」
「は?」
やばい。オブラートに包むべきだった?いや、まず、言うべきじゃなかった?
「え、まって。ヒロインが悪役令嬢と友達になりたい?攻略対象を譲る?ヒロインと悪役令嬢が恋話?え、何これ。こういうのをマジ卍っていうんだっけ?あはは。え、どういうこと?」
レイラ様が壊れた。しかも。
「悪役令嬢?攻略対象?まじまんじ?」
すると、レイラ様はヤバっという顔をした。
「にほん、人?」
私はあるはずのない結論を見出していた。




