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悪役令嬢 レイラ・ボールドウィン

私は公爵家に生まれ、何不自由なく暮らしてきた。


好きな人以外は。



私はレイラ・ボールドウィン。幼少期、婚約者候補として、ロイ・シアーズ王子に出会ってから彼のことが大好きになった。


でも、ロイ殿下はエラ・フォーサイスという、令嬢と婚約してしまった。


それからも何気なくアタックを続けたが、全てスルーされて今ここに至る。



だから、私は楽しみだった。学園の入学が。

学園で毎日、ロイ殿下に会える!


そううきうきして、校門をくぐると、プラチナブロンドの美しい髪の女性が目に入った。そして、その女性がハンカチを落とすところも。


私は彼女に声をかけた。


彼女は振り返った。美しいブルーの瞳に、薄い唇。誰がみても綺麗だと言うに違いない顔の造形。


それを見て、前世の記憶がフラッシュバックする。










私が大好きだった、乙女ゲーム。

『海と奇跡の妖精姫』

ストーリーは、エラ・フォーサイスという公爵令嬢が、攻略対象の心を溶かして、恋愛をしながら、彼女自身の可能性に気も気が付いていく。という話。


攻略対象は以下の通りだ。


ロイ・シアーズ

身分も王子な上に態度も王子なキャラ。一途に主人公を愛する姿が乙女達の心を鷲掴みにした。ちなみに私の最推しである。


ウィリアム・ウォード

8歳上の騎士のお兄様。寡黙な中で主人公に見せる甘い表情に落ちる女子が多数。教師として登場。


オースティン・ロックウェル

一つ年上のわんこキャラ。年上なのに可愛いというギャップ、母性本能をくすぐる態度で、キュン死は必至だった。


ヒューゴ・トレス

一つ年上の秀才&ツンデレキャラ。初対面には猫を被り、だんだん仲良くなっていくと、対応が塩になっていく鬼キャラ。その分たまに見せるデレは最高だった。


そして、私。

レイラ・ボールドウィン

悪役令嬢で、主人公のルートに入ったキャラを好きになり、邪魔してくる悪役。嫌がらせをしたりして、最後は断罪からの流刑。


詰んでる。


「私、悪役……。」


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