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Different world in the mirror  作者: 野良 由来
学園編 入学式~
9/11

テスト



「さぁ、いよいよお待ちかねのテストよ!」


誰も待ってねーよとクラスの全員同じ事を思ったのは当然だろう。


「いつもは筆記試験最後のやつをしてもらうんだけど、どこかの誰かさんが解いちゃったから。今年は別の問題を用意したらしいわ。じゃあ黒板に書いておくから、問題についてクラスで考えなさい。ちなみに答えに近い回答を出せたらいい事があるらしいわよ。」


いい事と聞いてかクラス全体が少しだけやる気を見せ始める。


そのどこかの誰かさんはこのクラスの中にいるんだけどな!



先生が黒板に書いたのは魔法の原理についての問題だった。


問題


魔法というのは概念図を用いて表すことができます。


魔力→イメージ→詠唱→魔法


この4工程が基本的な魔法の発動の仕方です。


魔力には外力、内力とがあり、外力は自然の魔力、内力はそれぞれの人が持つ魔力です。


魔法とは複数の種類があります。


単なる魔法、魔法陣を用いる魔法などがあります。


魔法陣に込められた魔法を強く発動させる方法は2つ。

一つは魔力を強く込めること。込めすぎては魔法事態が暴走することがあるのであまり使用しない手です。


もう一つは魔法陣を大きく書く事。これはイメージと詠唱の代わりに魔法陣を書いているので、より鮮明に唱えられると言った事です。


では、もう一つの魔法陣を強く発動させる方法を考えなさい。

但し、既に発見されている2つに関するものではなく、全く新しい物で考えなさい。


問題を見てクラス全体が思った。


いやこれ無理!!


「世界五大問題の一つだからね。そうそう簡単に解けないし、けど実際に強くなる方法はあるみたいだから問題になってるんだし、答えはあるよ。知らないだけで。」


自分も答えをしらない問題だすとか鬼畜すぎる。


クラス全体は難問みたいだが、俺に関してはこの問題はもう既に解けている。

前に魔力について研究した時、どうやら魔法陣を書く時でも魔力だけを使うことが出来たのだ。そして、その応用が立体魔法陣。

立体魔法陣は、その名の通り立体に魔法陣が発動するが、発動するまでの時間が遅すぎるのと発動する魔法が強力になるというデメリットとメリットを兼ね備えている。


いま解いてしまってもいいのだが、流石に理屈を聞かれてしまっては分からないと答えるしかない。感覚的なものだからな。それに、元いた世界の知識を使っているため更に答えずらい。


「プレス君はわかる?」


「この問題ならさっぱりわからない。」


やはり、知らないふりをしていた方がいいだろう。




この時間は答えが出ずに、終わることとなった。


ちなみにいい事というのは一ヶ月後に開催される対抗戦でのシード権だったらしい。

読んでいただきありがとうございます。次回投稿は本日中の予定となっております

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