第40話 これからどうしよ
かな〜〜り、長い時間放置する事になってしまい大変申し訳ありませんでした。
続き書きたいなぁ、書かないとなぁって思いながら、全然纏まった時間が取れずノビノビにしてしまいました……。
今回1話だけ書けたので更新出来ましたが、次はまた未定になってます。
続きを楽しみにされている方々にはほんとぅーに申し訳ないですが、完全に書く気が無い訳ではないので、今後共よろしく、よろしぃくお願い致します!
アキトから無理矢理離れて、俺達は冒険者組合の窓口へと向かう。
いつもの如く、巨乳ちゃんを捜し、巨乳ちゃんが座っている窓口を見つけるとそこに近づいた。
「あ、ハルト様。お久しぶりですね」
「あぁ、久しぶり」
「ハルト様、先日流電狼に襲われたそうですが、お怪我はありませんでしたか?」
俺が流電狼に襲われた事、もう組合に連絡入ってるんだ……。
「うん、大丈夫。怪我はしてないよ。ただ、走り過ぎて全身筋肉痛であっちこっち痛いけどね」
「お怪我が無くて何よりです。それで、ハルト様にお伝えしなければならない事が2件あるのですが、宜しいでしょうか?」
「あぁ、良いけど……。何かな?」
伝えたい事って、愛の告白……2件だから2人分か!
どこでもう1人射抜いた! って、んな訳ないか。
だいたいルウがいるのに告白されても困るしなぁ。
とまぁ、冗談はさておき。
なんか、すっごく嫌な予感しかしないんだけど……。
できれば聞きたくないけど、もう聞くって言っちゃったしなぁ……。
今更聞きたくないって言う訳にもいかないしなぁ。
……まぁ、仕方ないか。
「先日、ハルト様が流電狼を街まで連れて来た件で、北西門の門兵より当組合に苦情が入っております」
「苦情……って」
あー、やっぱ嫌な話だ、聞きたくないなぁ。
「流電狼に襲われた場合、門まで逃げる様に助言したのは私ですので、ハルト様への追求はされない様、可能な限り助力しましたが……。ハルト様が不用意に森に入り、流電狼を刺激した事実が重く、全て不問にする事は不可能でした。そのため、門兵側の要求を一部承諾する形で、ハルト様に制限を科すと言う話しになっています」
巨乳ちゃん、俺の事庇ってくれたんだ……。
それはすごく嬉しいけど……。
でも、巨乳ちゃんにも冒険者組合にも大分迷惑かけちゃったなぁ。
「その、ごめんね。なんか迷惑かけちゃったみたいで……」
「いえ、私の方こそ、ハルト様の力量を見誤り、採取の依頼を勧めてしまった事をお詫びします」
力量を見誤り……か。
もしかして遠回しに貶されてる?
採取1つも満足に出来ないし、冒険者組合にも迷惑かけるしわで、碌な事やってないな……俺。
「えっと……、その制限って言うのはどんな内容なのかな? 俺はどうしたら良いのかな?」
「では、まずハルト様に課せられる制限についてご説明致します」
「あんまり酷い内容じゃないと良いけど……」
「ハルト様に課せられる制限は、『北西門の使用禁止』となっております」
「はっ? え? ちょっと待って、北西門使うなって、どういうこと?」
え? 街から出るなって事か?
これからずっと門が使えないって事!?
「まだ説明の途中ですので……、説明致しますね。北西門の使用禁止は、門兵側からの要求ではありますが、今後ずっと門が使えないと言うのは、今回の件の罰則として過剰であると当組合も判断しており、条件付きで一部承諾となっております。その条件ですが、ハルト様の冒険者ランクがFランクである間のみ、北西門の使用を禁止すると言った内容です。ですので、ハルト様の冒険者ランクがEランクに昇格するか、又は冒険者を辞められた場合のみ北西門が使用可能になります」
「ーーッ、辞めた場合って……。わ、わかりました……。とりあえず、冒険者ランクが上がるか辞めるかしないと北西門は使えないって事だよね」
「そうなります」
まじかぁー、あー、やっちまったなぁ。
北西門使えないって事は、北西門の外でしか出来ない依頼は受けれないって事か?
いや……、禁止されてるのは北西門だけだから、別の門から出て回り込めばオッケーなのか?
つっても、この街バカみたいに広いからなぁ……。
わざわざ回り込んで移動してたらどれだけ時間かかるやら……。
外に出る依頼がどれだけあるか分からないけど、面倒な事になっちゃったな。
「あ、あの……、一応、一応なんだけど、確認しても良いかな?」
「はい、なんでしょうか?」
「た、たとえば、別の門から出て……、北西門の方に行ったりするのとかってのは……。どうなのかな?」
「禁止されているのは北西門の使用だけですので、別の門から回り込む事については問題ないと思います」
「あ、やっぱりそうなんだ」
「ですが……、それはあまりお勧めしません。今のハルト様は、北西門の門兵達にかなり不評を抱かれていますので、不用意に近付けばまた苦情が届く可能性もありますし、また流電狼に襲われた場合、助けがあるとも限りません」
「次やったら見捨てられるって事か……」
んー、まぁ、『使うな』って言われてる門の外でウロウロして襲われたら自業自得だろうし、仕方ないっちゃあ仕方ないのかもしれないけど、なんだかなぁ……。
「あと、もう一つだけお話しがあるのですが、よろしいでしょうか?」
「あ? あぁ、構わないよ」
「採取の依頼に関する内容なのですが、こちらは現在ハルト様がお受けになっている採取の依頼を破棄し、名声値を2点減点する事が組合上層部からの要請となっております」
「2点減点……」
どの道、採取の依頼は破棄するつもりだったから、破棄自体は問題ない……。
問題ない……んだけど、……2点減点とか痛すぎだろ!
何で俺は、やる事なす事全部こうなるんだ?
呪いか? 呪われてるのか?
それとも……、分不相応な彼女が出来たから対価に不幸が降り注いでるのか?
「ハルト様? 依頼を破棄させて頂いてもよろしいでしょうか?」
「あ、あぁ、国家証を渡せば良いのかな?」
俺が国家証を渡すと、巨乳ちゃんが素早く処理して返してくれた。
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ブライス帝国・国家証
冒険者ランク:F
名声値:−2
名前:ハルト
職種:短剣使い
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あー、何か数字で見ると精神的にキツイなぁ。
いきなり名声値−2かよ……。
Eランクまでの必要ポイントが102点に増えちゃったし、無駄に数日過ぎちゃったしなぁ……。
クリスティーナさんとの約束、出来るかどうかかなり怪しくなってしまったなぁ。
はぁぁあぁ、これからどうしよ……。




