見た目って大切だよね?
妹は私とは違って美人だ。真っ黒の艶やかな髪に、パッチりとした二重、そして健康的な唇。手足は長く、小顔で八頭身、しかも出るところは出ていて、正直羨ましい。
学校に行けば男子から告白され、道端を歩けばモデルにスカウトされる。妹の周りには男子が沢山いてこれぞ逆ハーレムてかんじ。
それに比べて私は…ブスの一言に尽きる。茶色く傷んだパサついた髪に、薄い目。そしてカサカサの唇、しまいには切れて血が出ている。しかも全体的にぶよぶよとしたかんじである。
ああ。嫌だ嫌だ、なんでこんなヤツと姉妹なの?
学校に行けば、え、マジでぇ?本当に姉妹?血、繋がってんのー!?と叫ばれる。
繋がってますよ?これでも!!いいから黙れよ
とこちらも唾を飛ばしながら叫ぶ。
私が泣いて逃げるとお思いで?はっ。泣くわけ無いでしょ。泣いてもなにも変わらないことくらい知ってんのよ!!
「あー。良い男、落ちてないかなぁ」
ブスメンが欲しい。イケメンは駄目!!イケメンは性格が悪い。自分に自信を持ちすぎなんだよーコノヤロウ。
「お姉ちゃん…」
鈴を転がすような可愛らしい声。私には憎らしくかんじる。これはただの僻みだ。そんなことは知っているけれど…
「私に話しかけないで!!」
私の好きな人は皆、星鞠(妹)が好きって言う…。星鞠と比べられて…
「え、月鞠が俺のことが好き!?マジでぇ!キモッ!俺は星鞠が好きだし。そもそもあんなブスはナイわぁ」
ブス…好きな人に言われた言葉はとても痛かった。キモイとか、ブスだって言われていることを知ったときには流石に泣いた。彼はイケメンだった。あの日からもう、イケメンに恋をしないと決めた。
星鞠を嫌うのはただの八つ当たりだって…嫉妬だって知っているけど…やってしまう。
「ぐずぐずしているのは私の性に合わない。よし、化粧の上手い藤花の所へ行こう」
頬をペチンと叩き気合いを入れ、顔を洗った。
藤花ちゃんに会えるーふっじっかぁちゃぁぁん!!
「あら、月鞠じゃなぁい!久ぶりぃー♪会いたかったわぁん」
2メートルある高身長の女性が現れる。しっかりとお手入れをしているのだろう、明るめの茶色の緩くパーマのかかっている艶やかな髪。睫は長くて私の二倍はあるんじゃないかな。本当に日本人なのかとと思う程長い。手足はとても長く、筋肉がついていて、前に腕相撲したときには瞬殺でした…。寝起きなのか、少し髭が生えている。つまり藤花ちゃんはオカマなのだぁぁ!
藤花ちゃんは美形だけれど、性格が好きなので藤花ちゃんだけは大好きだ。
「相変わらずテンション高いね、藤花ちゃん。あのね、私を化粧で美人にして!」
「うふふふ。何かよくわからないけど楽しそうだから良いわよ♡」
あざーす!
藤花ちゃん大好きよー
化粧ははっきり言って好きじゃない。痒いんだもん。顔面が。
顔をしかめていると、もー力抜いてぇ!と注意されちゃった!てへぺろ
「できたわよー」
あーら。なんということでしょう!そこには美人が!!
感想。化粧ってこえー。
さー!遊びに行くぞぉ
わーナンパされたー
わー告白されたーてか、あんた誰?
女子の目がこーわーいーこれはもしや、嫉妬!?きゃー
美人になってもろくなことがなかった。
見た目が良いのは悪いこともあるんだね。美人だと良いことしか無いと思ってた。星鞠に今までしたことを謝ろう。そして昔のように仲良くなれるように頑張ろう。




