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あなたのおかげで

文化祭まで後3日

私たちのクラスは、校門作りであったため、すぐに準備は終わった。

だけど、私の役目はそれだけではなく、クラスTシャツのデザインも考えなければいけなくて、結構忙しい毎日ではあった。だからそのぶん、クラスTシャツができた時の喜びは半端なかった。


ー 文化祭当日。

クラスのほとんどがクラスTシャツを着ていた。

ファッションショーは、午後からで午前中はずっと歩き回っていた。

ファッションショーが始まる前に衣装に着替えて体育館に行かなければいけなかったのに、更衣室が閉まっていた。

「どうしよう閉まってる時間ないのに・・・」

と少し涙目になっていると


「どうしたの?」

「えっ!?」

と声をかけてきたのは、前に助けてもらった先輩だった。

「あのですね、更衣室が閉まっていて、衣装に着替えられないんです」

「じゃー鍵取りに行ってくるよ」

「えっそれは悪いですよ」

「いいよ。大丈夫だからここで待ってて」

と言って頭をなでてくれた。

とても大きくて、力強くて、でもすごく安心する手だった。


少しの時間が過ぎて


「はい。鍵」

「ありがとうございます」

「体育館の中にいるから、見つけたらその時に、鍵渡して」

「はい。わかりました」

すぐに着替えて、体育館の中に入って順番がくるまで、他の参加者を見ていた。


「じゃー次の人ステージに上がって」

「はい」

私と柚月の番になった。

「緊張するね」

「だねー」

「あっ」

「どうしたの?」

「先輩見つけた。ちょっと待ってて」

先輩に鍵を渡しに行った。

「先輩。鍵ありがとうございました」

「どういたしまして。もう出番だよね?頑張って」

「はい。頑張ります」

少しドキドキしながらの会話。

それは、いきなり走ったせいなのか?

それとも・・・

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