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幕間:アリシアとベアトリスの和解

今回はアリシアとベアトリスの幕間です!

二人は仲直りできるのか、ぜひ読んでみてくださいね!

アリシアとベアトリスは、

寝室のベッドで一緒に寝ていたが……

気まずい雰囲気が漂っている。


「ねえ」

「ベア」

「私たちのこと騙してたの?」

アリシアはベアトリスの顔を、

無理矢理自分の方に向かせる。


「あの話も全部嘘だったの?」

容赦なく問い詰める。


「その最初から説明させてください……」

ベアトリスは弱々しく言う。


「いいわよ」

「内容によっては、」

「出て行ってもらうわ」

悪役令嬢風に宣言するが……


「わかってる……」

ベアトリスは逃れられないと悟る。


「それで諜報員様は……」

「何をしに戻ってきたの?」

まだ疑うような反応をする。


「実は……」

「禁忌の道具と……」

「私個人の復讐です」


「王国が家族にした行いの報いを……」

「受けさせたかったのよ!」

ベアトリスは少しだけ熱くなる。


「やっぱり騙してたのね……」

「失望したわ」


「王国を滅ばして、」

「そのあとはどうするの?」

アリシアは呆れながらも聞く。


「帝国の皇帝に、」

「国を明け渡すわ」

ベアトリスは冷酷に告げる。


「結局……」

「人々が傷つくだけじゃない」

「あなたは間接的に、」

「同じ事をしようとしてる自覚はあるの?」

手を握って逃げられないようにする。


「復讐しても私のお父様や、」

「会ったことがない祖父母は、」

「戻ってこないわ」


「そんなことわかってるわよ!」

「じゃあ何?」

「このままぬくぬくと暮らすの?」

「私には無理よ!」

手を振りほどこうとする。


「じゃあエイミーの仇討ち?」

一番言われたくないことを言われる。

「な、なんでそれを……」

さすがに動揺する。


「昨夜寝ぼけて、」

「いってたじゃない」

「シアンも聞いてたのよ」


「シアンは夢の内容も見たそうで……」

「教えてくれたわ」


「エイミーはあなたが冷酷に王国を、」

「滅ぼそうとしてるのを喜ぶかしら?」

「絶対に喜ばないわよね」


アリシアは再び手を握り直す。

ベアトリスは抵抗して、

振りほどこうとするが……


「何よ!」

「知ったような口を聞いて!」

「エイミーとは……」

「愛し合ってたのよ!」

ベアトリスは泣きはらした。


「知ってるわ」

「誰かを失う痛みは……」

「だから復讐を諦めるのは……」

「難しいけど……」


「生き残ってしまったからには……」

「戦い続けるよりも、」

「大切なことがあるわ」


「なんなの?」

「どうせ愛が~とか言い出すんでしょ?」

「おませな子供が!」

ベアトリスは感情をむき出しにして、

煽り散らす。


「その人の思い出と……」

「一緒に生きていくのよ」

「全部抱えて……」


「ベアもう過去は変えられないの……」

「だったら幸せな未来に目を向けない?」

「未来はまだ掴み取れるのよ」

アリシアはベアトリスを優しく抱きしめる。


「どうすればいいの?」

「わからないのよ」

「復讐だけを……」

「目的に生きてきたから……」

姪っ子にそんなことを言われるとは、

思わず動揺する。


「全部話してくれて……」

「ありがとうベア」

「責めてごめんなさい」


「あなたが謝ることはないわ」

「私が全部いけないのよ」

「頭に血が上って酷いことを……」

「たくさん言ってごめんなさい」


「じゃあ仲直りに、」

「明日ピクニックへ行かない?」


「いいわね」


「アンガス湖に!」


「思い出すと辛くなりそうだけど……」

ベアトリスはまた暗い表情になる。


「大丈夫よ」

「ベアは一人じゃないわ」

「私も一緒に背負う」


「あなた……」

「たくましくなったのね」


「私はこういうときしか、」

「頑張れないから……」


「いざという時に強いのは、」

「良い事よ」


「ありがとうベア」

「もう寝ましょうか?」


「ええ」

「シアンもいなし」

「プライバシーは確保されてるわね」


「そうね」

「おやすみ」

「ベア」


「おやすみなさい」

「アリシア」


こうして二人は和解し寄り添い合って眠った。

明日はきっと良いピクニック日和になるだろう。


無事に仲直りして、アンガス湖に行くことになりました!

ちなみに十章でついに真のメインヒロインのアスタロテが登場します!

お楽しみにしてください。

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