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なろう投稿初心者の二か月半

作者: あずみのわさび/バラモンジン

 3年ほど読み専だった私が、小説家になろうに投稿を始めたのは、今年の7月1日。

 それから2か月半の間に、なるほどなあと思ったこと、思ってたのと違うなあと感じたこと、そんなことをつらつらと書いてみます。

 自分のための覚え書きのようなものですが、書いたからには読んでもらいたくなるのです。お時間がある方、流し読んでいただければ幸いです


 書き始めたきっかけは、タイトルが思い浮かんだから。ただそれだけです。6月半ばのことでした。

 ザックリとした筋書きだけあって、思いつくままに書き溜めること35話ほど。

 区切りもいいし、ここらで投稿を始めようと思ったのが7月1日。朝、昼、夕の1日3回投稿しました。

 アクセス解析なるものがあって、一日の閲覧が50から80。3話投稿しているので、毎回読んでくれているのは20人くらいでしょうか。

 リアクションもほとんどつかず、感想もゼロ。


 なろうって、厳しい感想と、意見と、的外れな悪口がじゃんじゃん書き込まれて、心折れる人もいるほど、だから感想欄も閉じている人がいるのだと、どこかで読んだ記憶があります。


 もしや私の小説は、悪口を書くにも値しない低レベルの作品なのかと不安になります。私は読んでてすごく面白いんだけど?と、謎に自信を持っていたのですが、現実問題として読んでもらえていないし、反応もありません。


 ああ、これは私がまだ無名だからだ。あるいは完結するまで感想を書くのを控えているのだと、ここでもポジティブに捕らえていました。決して作品の良し悪しのせいにはしません。


 でもね、反応がないと、やっぱりつまらないものですね。


 とある方の、なろう攻略エッセイを参考に、息抜きの短編を書いて、7月12日に投稿しました。

 召喚ものです。悪人は出てこないので書いてる私にもストレスはありません。最初から最後まで楽しく書けました。短編なら気楽に読んでもらえるだろうと思ったのですが、初日こそ58pv、その後はろくに伸びません。私の感性、世間と違うのかも。初めて自分に疑問を持ちました。遅いですか。


 それでも書いていて楽しかったので、凝りもせず、次の短編を投稿しました。これも召喚ものです。ジャンルを統一した方がいいという教えに従いました。7月14日のことです。

 これも初日は55pvで、またこんなもんか、と思っていたら、閲覧数がぐんぐん伸び始めました。ランキングに入ると、ブーストがかかるんですね。7月21日には、12,310pvを記録し、その前後も何千人もの人が訪れてくれて、日間ハイファンタジーの1位になりました。この時初めて、なろうって、読者がたくさんいるんだなあ、と感心しました。今までどこにいたんだと言いたくなりました。


 この作品のおかげで、前作の短編も、うだつの上がらない長編も一時的にpvが跳ね上がりました。でも、それだけでした。またゆるゆると長編のPVは減っていき、最初の2,3話あたりで止めてしまう人が多いようでした。ええ、これから面白くなるのに、と帰ってしまった読者を気の毒がったりしていました。我ながら、びっくりするほど自信家です。


 ちなみにこの評判の良かった作品は、今日で投稿から2か月になりますが、累計67,343pv、20,980ptになりました。

 好意的な感想もたくさんいただいて、あれ、心折れるダメ出しなんてないよね?と不思議に思いました。元々異世界転生やら召喚なんて、荒唐無稽が当たり前なので、難癖つけがたかったのかな、と今では思っています。


 さて、すっかり気を良くした私は、並行して長編の投稿を続け、それなりに読んでもらえるようになった召喚ものをシリーズ化して、来たるべき完成ブーストを心待ちにしました。ある程度読者がついたら、完結と同時に一気読みをする層がいるのだとか。


 ワクワクしながら7月27日に、全66話(163,400文字)の長編を完結させました。が、思った反応はありませんでした。ただ一人、完結した日に、終わり方がキレイでよかったと労ってくださる方がいました。もう仏様かと思いました。書いていたのは地獄の話なんですけども。

 まあ、独りよがりの作品だったのだろうなと、冷静な私が考えます。それでも、ブックマークをつけてくださった36人の方には伝わったのだとありがたく思っています。


 それから長編は手掛けていません。なまじアクセス解析があるばかりに、このエピソードは飛ばされたか、とか、見事に飛ばし読みしてるなあというのが丸わかりなので、ガッカリ度が高くなります。


 さて、短編の話に戻ります。


 召喚の話も、いろんなパターンを繰り出しましたが、自信がある作品と、評価される作品は違うのですね。

 考えてみると、楽~に書いた作品は勢いだけで書いていて、何のひねりもなく指の赴くままキーを叩いていたような気がします。評価される作品は、それなりに構成を考えて、私の中の賢さを総動員して仕上げていたなあと思います。

 私は自分の文章が昔から大好きなので、どちらも自分で読み返して楽しいです。でも、人様の評価を得るためには、行き先の決まらない船に乗って、波のままに流されてはいけないということですね。


 その後。気分転換に、全然毛色の違う幼児が出てくる異世界物ものを書いたりしたのですが、しっくりきません。ホラー企画にも参加したのですが、いや、普通にサイコパス怖い。となって、また召喚ものに戻ってきました。

 ここが一番平和で落ち着く。

 と、安堵していたら、アイディアが枯渇してきました。召喚ものも、すでに15作品になりましたからね、タイトルだけ思いついても、なかなかまとまりません。

 10,000ptを超えたのも、先のを除けば2作品のみ。モチベーションも下がってきて、投稿が途絶えました。



 で、ここからが、今回こんなエッセイ的な何かを書いてみようと思った理由です。長い前置きですね。途中、ちょいちょい自慢げな数字も入りました。素人がイキっているとお見逃しください。


 書けなくなって一週間がたった頃、そういえば、テンプレ万歳と、テンプレ押しの先生がいらしたなと思い出し、その方のお便りコーナーを再読し、

 これだ! 

と、短絡的な私はすぐさま取り掛かることにしました。


 でも恋愛は書けません。書いてて恥ずかしいから。愛の台詞なんて転げ回って頭打ち付けたくなるので、それは諦めて、賢い姉と、可愛い妹の姉妹格差からの婚約者のすげ替え、というものに決めました。


 読み専だった頃、さんざん読み漁った話です。最後にざまあ展開がお決まりです。

 ただ、私はざまあを読むのは好きですが、書くのにはためらいがあります。私が勝手にその人を悪者に仕立て上げておいて、それを断罪するのは可哀そうになってしまうからという、たぶん理解されない理由です。できれば真の悪人が出てこない救いのある話にしたいと思うのです。それか、間抜け過ぎて笑うしかないやつとか。


 で、そのテンプレ短編の試作を、9月11日に投稿してみました。

 ペンネームもユーザーネームと変えてみました。いつもの名前ではなくても読んでもらえるのか知りたかったのと、違う自分になりたかったからです。

 テンプレ、すごいですね。こんな擦られまくった内容で、今日14日には、日間ヒューマンドラマ〔文芸〕の1位になりました。びっくりです。

 

 これまでも召喚ものでジャンル別の日間1位をいただいたことは何度かありますが、反応がぜんぜん違うのです。

 感想がたくさん届くのです。続きをと望んでくださる方が多かったのですが、これは早々にお断りして、あらすじにもそのことを書き加えました。それでも望んでこられる。

 私は、続きを催促されたら書くよ、というスタンスは嫌いなので、そこは守ります。


 で、驚いたのが、長文のダメ出しをたくさんいただけるのです。テンプレの試作で穴だらけの自覚はあったので、どの感想意見も参考になりました。私は謙虚ですから、なるほどなあと受け止めます。多分若い頃だったら、ムキになって続きをこれ見よがしに書いていたかもしれません。

 でも、考えてみると、文を書くって時間がかかりますよね。ですから、私のような素人の書いた作品に、これだけ熱心に意見を書くのは時間の無駄じゃない?大丈夫?って気持ちにもなります。全部きちんと読んでないと書けないですし、読んでくださってありがとうございます、は本心です。


 本当は途中からダメ出しに飽きてきて、なんか嫌味に思えないような上手な毒が吐けないかと思ったりもしましたが、そういう才能はないみたいです。

  

 今日も着実に昨日以上のpvをいただいていて、テンプレの威力と恐ろしさを知りました。うかつに手を出してはいけなかったかもしれません。悔しいから次は、突っ込みどころの少ない吟味したストーリーにしようと思います。

 それだと、勢いが削がれて面白くないかもしれません。塩梅が難しそうです。

 あと、ランキング上位に入ると、過去作品が再び読まれ始めて嬉しいことになりますね。だれか私のかわいい長編を読んでくれないかしら。



 こんな感じでひそかに心の内を吐露してみました。


 聞いてくださってありがとうございました。読んで損したと思われてないといいのですが。


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― 新着の感想 ―
あとがきありがとうございます。テンプレから、こちらにきました、とてもおもしろかったです。上手な感想書けないので終わります。
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