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×月25日

【登場人物】

 『ベルル・アリア』

 権力を持った貴族の一家の悪女。悪役令嬢。この物語の主人公。

 『エイカ・アリア』

 ベルルが夜遊びを繰り返した結果、生まれてしまった子供。愛情を受けず、奴隷のような生活をしている。

 『ベラ・アリア』

 ベルルの母親。今では記憶喪失から復活したベルルと復縁した。

 『バラ・アリア』

 ベルルの兄。一度家が火事に出ていってしまったという。ベルルを襲い、逮捕された。

 『ライタ』

 ベルルの数少ない友人。アリア家の兵士として働いている。

 『アレク・メイシー』

 メイシー家の息子。心優しい性格の裏は、最悪の性格をしている。死亡。

 『ガレク・メイシー』

 アレクの父親。厳格かつ、傲慢な性格をしている。

 『サム・クローディア』

 クローディア家の長男。『冷酷な堕天』と呼ばれる性格とは裏腹に、ベルルへの愛情は人一倍もっている。現在ではベルルの婚約者。


【あらすじ】

 余命30日を言い渡された悪役令嬢、ベルルは、何者かに襲われ、記憶喪失になってしまった。ベラとエイカ達の協力で記憶は取り戻したベルル達はバラの逮捕にも成功し、遂に結婚式へ……

【ベルル】


 遂に明日が結婚式……あまりの緊張で眠れず、ようやく寝られたと思ったら、逆に昼まで起きられなかった。

 昼起きた時には結婚式に遅れる!と焦ったが、明日ということに気がついて安堵した。

 ドレスなどの衣装の予約は完璧、会場の予約も完璧、護衛も完璧……ほとんどの準備が完璧にだ。安心しろ、そう自分に言い聞かせて部屋を出た。


 起きてからライタに聞いた話では、サムさんは一度狙われていた集団を撒いたようで、今は準備の仕上げなどをしているようで、安心した。


「ベルルはもう多分することないと思うし、今日はゆっくり休みなよ……」


 そう言いかけている途中でインターホンが鳴り響いた。それに一度ではない。「ダダダダダダダ……」と連続して押され続けている。もはや恐怖を感じるレベルだ。

 ライタが警戒しつつも扉を開けると、大男が叫んでいるのが聞こえてきた。ライタと少し口論になっているらしい。「……ベルルが……」という声も聞こえてきた。

 まさか……そう思った時、男は痺れを切らしたのか、ライタを吹き飛ばすように家の中に侵入してきた。そのまま男は勢いを抑えることなく土足のままこちらへ向かってきた。


「ベルル危ない!!!」


 男は両手でナイフを握って突撃してきている。こんな死に方……そう思った時、男の背後からサムさんがこちらを庇うように回り込んで、男をナイフごと蹴り飛ばした。

 そして、バランスを崩した私の背を抱え、顔を近づけた。


「大丈夫ですか?」

「ひゃ……はい……」


 自分でもわかるほど呂律が全く回っていなかった。サムさんは私の赤くなった顔に気が付かないようで、私を立ち上がらせると、男の近くまで歩いていき、頬を片手で挟んで話を聞いた。


────────────────────────


「……つまり、お前は一昨日レストランで暴れたやつの部下だった訳だ。」

「あぁ、アイツに命令されたんだよ!!サム・クローディア、それかベルル・アリアを殺せってな!!」


 「反省してないな……」とサムさんは呆れてため息をつき、大男の腹を殴って意識を失わせた後、「警察まで運びます。明日の準備は万端なのでベルル様は安心してください。」と言って、外へ出ていったのだった。


【結婚式まで残り1日】

遂に明日には結婚式が……!?

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