×月24日
ていうか今冷静に考えたらベルルの家にインターホンがあるのって相当文明が変では……?
【ベルル】
眠っていた私を叩き起こすように家のインターホンが鳴り響いた。
だが、こんな朝早くからインターホンを鳴らすなんて警察でもないんだから誰なんだ?そう思い扉を開くと、目の前にはライタが立っていた。
「ライタ?!どうしたの?」
怪我をしている訳では無いので一安心だが、相当焦って来たようだ。息が上がって「ぜぇぜぇ」言っている。
「昨日の夜まであそこのレストランの護衛をしてたんだけど……はぁ……俺が帰ったあとにお偉いさんがキレたらしくて、ホテル泊まってたんだけど急いで来た。」
詳しく話を聞くと、そのお偉いさんはメイシー家と親交があったそうで、サムさんがメイシー家を滅ぼした事は戦争を起こしかねないので、誰も言わないようにしていたのだが、酔った勢いで、誰かが口を滑らせたらしい。
「まぁ、仕方ないわ。別にアリア家が収められないほどでもないわ。」
「いや、そうでもない……そいつら……結婚式を邪魔しようとしてるらしいんだ……!!」
思わず「はぁ??」と声が出た。そんな絵本みたいな展開になることがあるのか?
だが、緊急事態な事に変わりはない。邪魔される訳にはいかない。急いで連絡役の部下に、連絡しておいて、兵士の護衛を強固にさせた。結婚式の日の26日の日には、ほぼ兵力全てを動かすように連絡させておいた。
「これで流石に大丈夫よ。」
そう言ってライタを安心させたが、何となく落ち着かない様子だった。長年の付き合いなので分かる、この時のライタは大体、まだ何か隠し事などがある。
問い詰めるように、「本当にそれだけだった?」と聞くと、言いにくそうに言った。
「実は……サムが完全に敵に狙われてる。結婚式の前だし、騒ぎを大きくしない為にも、サムはずっと今逃亡してる……」
サムさんが狙われている……!?確かにメイシー家を直接滅ぼしたのはサムさんだが、対立していたのはほとんど、私達アリア家だ。
「騒ぎにするしかないって言いたかったけど、サムは結婚式があるからそんなことも言えないし……とにかく、サムさんが危なくなることはないし、多分今ならこっちに攻撃が来ることも少ないと思うから、今のうちに結婚式の準備をしちゃおう。」
ほとんど呼ぶ人も決まって、会場の予約も出来ている。心を落ち着かせよう。ただそれだけだ。
「結婚式は……絶対に成功させる……!!」
【結婚式まで残り2日】
完全にどうでもいい事なんですが、「第〇〇話 終」の時の「終」←こいつが全く出てこないんですけど!!!




