表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/35

×月11日【後編】

文明が変なのは異世界なので許してください

【ベルル】


「着きました、『××病院』です。」


 運転手がそう言って馬車を停止させた瞬間に、文字通り飛び出すようにして車を出た。ライタ……どうにか無事でいて……!そんな思いを抱いて、病院内を走って聞いていた入院している部屋に入った。


「ライタ!」


 ライタは部屋の片隅、窓際のベッドで寝ていた。包帯がぐるぐるに巻かれて身体中傷だらけだが、外傷は時間があれば魔法で直せる。

 だが問題は有害物質……そんな時、追いついた専属医師が話し始めた。


「有害物質も抜けてきています。第三者目線で言えば、助かる可能性は高いですが、医師としてはどうとも……」


 安堵する気持ちと、未だ残る不安で複雑な気持ちだった。まるで寝ているようで、「ライタ」と呼びかければ起きてきそうだ。


「ライタ……」

「ハイッ!」


 ……え?そう言ってライタはベッドから起き上がった。なんでいきなりギャグ展開になったの?そんなことを考えつつも、ライタに抱きついた。


「良かった……!!」

「いや、ベルル。まだ終わりじゃない……メイシー家は全員撤退して、まだ戦意を失ってない!ほとんどは倒せたけどまだまだ援軍が……」

「ライタ……と言ったか。」


 ライタの言葉を遮ってサムさんが背後で話し始めた。


「メイシー家は俺がベルル様の味方になったとしても戦うと思うか?」


 ライタは緊張した面持ちでコクリと頷いた。メイシー家はもはや暴走状態で、戦争することしか頭にない。サムさんは何をするつもりなのか。


「ベルル様、私が明日、メイシー家に乗り込みます。今日は私が護衛するので、安心してください。」


 頼りになる、それにサムさんの一家、クローディア家は三家の貴族の中では一番兵力がある。とは言え……


「そんな、メイシー家に乗り込むなんて……!クローディア家まで戦争に巻き込まれてしまったら……」

「それを終わらせる為にですよ。」


 そう言ってサムさんはにこりと笑った。信頼はあるがいくらなんでも……ライタもそう思っているらしい。何となく表情で分かった。


「ライタは一度寝ておけ。まだ身体も万全ではないだろう。ベルル様もお休み下さい。私は少し着替えと食事に行ってまいります。」


 そういえばサムさんは昨日の夜から着替えても居なければ、数日前から食事もしていない。申し訳ない気持ちで「ごめんなさい」と頭の中で謝りつつ、ライタの横で休むことにした。


第十一話【後編】 終

ライタの入院、着地点を見失ったのでギャグで終わらせてしまいました。本当にすいません。完全にミスりました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ