表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間嫌いの引きこもり神様  作者: なんいち
第一章 邂逅
1/8

序章

ーむかしむかし、とある山奥の洞窟にて…


「…お前、何度もここに来ていったいどういうつもりだ?」

少女は少し苛立った様子で目の前に座る青年に尋ねる。


「ですから、神様のお世話をさせていただきたく…」

「だから!そんな事頼んでおらぬ!」


少女を神様と呼ぶ青年は飄々とした態度で返答し、少女もついに声を荒げて青年を怒鳴りつけた。

しかし、この青年は一歩も引かない。


「私も頼まれてやっているわけではありません。神様もどうぞお構いなく…」

「〜〜っ、もうよい!私は寝る!」


これ以上の問答は無駄だと言わんばかりの勢いで少女は青年に背を向け、洞窟の床に敷いてある茣蓙に横になった。しかし青年は帰る素振りもなく居座り続けている。


(何を企んでおるのかこやつ…)

(なんでこんなことになったのやら…)

(ここでなら、誰にも見つからずに済むと思っていたのに…)

(いや、そもそもあの時こやつの相手などしなければ…)


少女は横になりながら後悔の念に苛まれる。思い起こされるはつい数日前の出来事であった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ