ある七夕
ちゃぶ台に乗せられた湯呑みを覗くと緑の湖に、茶柱が一つ、健気に立っていた。
「トメ、見てくれ、茶柱だ」
向かいに座るトメは身を乗り出し、湯呑を覗き顔を上げて「いいことありますね」と微笑んだ。
オサムも思わず顔が綻んでしまう。照れを隠すように湯呑みを呷り、「仕事に行くか」と立ち上がって、三和土にある草鞋に足を突っ込んだ。
トメもオサムの動きをなぞるようについてくる。
式台に腰掛け、草鞋を履いていたトメが腰を浮かせたのを確認して、戸に手をかけた瞬間だった。
「オサム、トメ、天帝さまがお呼びだ」
扉の向こうから声がした。
「え?」オサムは思わず、後ろを振り返った。トメも豆鉄砲を食らったような表情を浮かべ、こちらを見ている。
二人がその場から動けずにいると今度は戸が叩かれ、また「おい、オサム、トメ。聞こえているか?天帝さまからの命令だ。急いで、御所へ来い」と告げられた。
ようやくオサムは体が動くようになり、戸を開くとそこには天帝の使いが、真っ赤な鞠のような顔をして立っていた。
「すぐ、参ります」
オサムが深々と頭を下げると、使いは何も言わず立ち去った。彼の足音が遠くなる。
「行きましょうか、あなた」
トメの呼びかけに小さく頷き、2人は素早く御所へと向かった。
尻の乗ったふくらはぎの内側に、小さい針がいくつも刺さったような痛みを感じる。
御所についてからおそらく三十分ほど、簾の前に座らされ天帝がくるのを待たされている。
オサムは、腰を少し浮かせたまま簾の向こうに目をやる。すると、人影がゆらゆらと簾越しに見えた。
誰かの「頭を下げろ」という言葉が聞こえると同時に、オサムとトメは畳にぶつけるような勢いで頭を下げた。畳の柔らかい匂いが鼻の奥に触れる。
「頭を上げてくれ」
体を起こすために、手のひらが畳の上で擦れる音が聞こえる。
「よくきてくれた。早速だがな、織姫達の世話役を頼みたい。わしからのお願いだ」
願いといえば聞こえはいいが、オサム達には拒否の言葉どころか、嫌だという態度を出すことさえ許されていない。
「では、我々はいつ頃から織姫様の元に行けばよろしいでしょうか」
オサムが尋ねると、天帝は、「伝わってなかったのか」と小さくこぼし、言葉を続けた。
「えぇと、名はなんという。いや、答えんでいいな。男の方、お前は彦星の世話をしろ。女の方が織姫の元へ行け」
オサムは頭の奥で特大の爆竹が弾けたような気がした。彦星は一年前、天帝からの命で万里もある川の向こうに飛ばされたではないか。そこに私が……行く?
オサムの体の奥から力が抜けていく。そんなことを気にする様子もなく、天帝は言葉を紡ぎ続ける。
「よく考えると彦星は最近の若者の中では、なかなか良い部類の方ではないか、と妻が言うもんでな。わしも考え直したのだ。しかしな、しかしだよ。大々的にあやつを追い出したのに、やはりただで戻ってこいというのでは、わしの面目が潰れる。
そこで思いついたのだ、彦星が反省したという体を作り、戻してやればいいのだ、と。もちろん、彦星には内緒でだ」
その後に続いた言葉をオサムは覚えていない。ただ彼の頭に残ったのは、彦星が反省したと天帝が認めるまで、トメとは離れて暮らさなくてはならないということである。
二人はふらついた足取りで、御所を後にし自宅へと戻った。
草鞋を脱ぐため、式台に腰を下ろすと魂が抜けたかのように、身体と頭が動きを止めた。しばらく、戸の木目を見つめることしかできなかった。
「オサムさん」
オサムの両肩に小さく、柔らかい温もりが乗せられた。振り返ると、トメの顔がすぐそばにあった。
「彦星様は真面目な牛使いだと聞きますし、きっと簡単なことです。すぐに戻って来れますよ」
肩に乗ったトメの手を包み込むように、手を重ねた。
彦星の状態は想像していた数倍、酷かった。
米のこびりついたままのお椀の数、体から漂う鼻をつくような臭い、布団に浮かぶ大きなシミ、どれもオサムの目算を大きく外れていた。
しかし、彼はトメと暮らしてきた日々を頭の中に常に映し出し、黙々と積み重なった喪失による無気力の痕跡を片付けていった。
そんなオサムを横目に彦星は、昼過ぎに起きては飯を食らい、ふらっとどこかに出掛けては夕飯時まで帰ってこないという生活を続けていた。
数ヶ月が過ぎた頃、彦星が家を開けている間に天帝からの使いが、星に乗ってやってきた。
「どうしたのでしょうか」オサムは尋ねる。
使いは家の中を見回してほっとした様子を浮かべたが、すぐに、「彦星様は?」と聞いた。オサムが黙って首を振ると、使いは察したようで小さいため息を漏らした。
「天帝さまから、仕事が回された。荷物を左大臣様の屋敷へ運んでほしいそうだ。多分、この仕事がうまくいけば彦星様は織姫様の元に、お前は嫁の元へ帰れるぞ」
トメの顔が頭に浮かび膨らんでいく。笑うトメ、拗ねるトメ、ご飯を頬張るトメ、どれも愛おしい。
「うまくいくよう、精進します」オサムははつらつと答えた。
使いが帰った後、早速、牛舎に向かい、彦星の牛の様子を確認した。オサムがここへきた時は、やせ細って肋が浮き出ていたが、今では以前のふっくらと、しかし力強い体つきに戻っている。
牛の額を優しく撫でてやると、くすぐったいと言っているかのような鳴き声をあげた。
オサムはいつもの桶に餌を詰めて、牛の前に差し出した。頼んだぞ、と強く念じながら桶に顔を突っ込んだ牛を眺めた。
使いに指定された当日、太陽は高くで柔らかい笑みを浮かべ、風は心地よい歌を口ずさんでいた。
きっと空の政を任された左大臣様からの祝福だろう。
「良い天気ですね」
「あぁ」
会話の種を間違えたな、と思ったがすぐに彦星の浮ついた声が耳朶を打った。
「以前織姫が言っていたが、昔の左大臣様は少し抜けているところがあったそうで、ある時、雨雲の間の鍵を無くして、三日三晩、雨を降らすことができなかったことがあったらしい」
「それは大変ですね」
「そのあと、天帝さまにしこたま怒られて懲りたようで、今では寝室の戸棚の中にしっかりと閉まっているそうだ」
「知りませんでした」
オサムは牛を引く彦星の横顔を目をやった。少し陰りはあるものの、数ヶ月前に比べると瑞々しさが戻っている。
あの日、この仕事の話を彦星に伝えると気乗りした様子ではなかったが、「もしうまくいけば、左大臣様から天帝さまの方に織姫様とのことで、進言があるかもしれません」と囁くと、みるみるうちに、散っていた希望が彦星の顔に宿るのがわかった。本当は握り拳を高く突き上げたかったが、堪えて仕事の手筈を説明し、牛の世話も手伝った。と言っても世話の半分以上はオサムがやったが。
それでもトメの元に帰れるのであれば、苦痛でも何でもなかった。
左大臣様の屋敷までもう半分、というところまで来た時だった。彦星が急に足を止め、牛を道の真ん中に置き去りにして、脇にある土手を下る。
オサムがその背中を追いかけようと、土手に寄る。眼下には桃色の花が敷き詰められたみたいに咲いていた。柔らかい色彩の中にぽつんと立つ、藍色の背は静かに風にたなびいた。
「まぁ多少なら良いか」オサムは独りごち、牛を道の端に寄せた。
真上にあったはずの太陽はすでに、世界の端に顔を半分埋めている。彦星は摘んだ花の花弁が散らないように、オサムに牛を引かせている。
彦星が土手に降りてから、しばらくしてオサムは牛と共に木陰に入り、休んでいた。ぼんやりと空を眺めていると、西の空に鷲のような雲が浮かんでいた。巨大な翼を広げた白い鷲は悠然と空色の中を滑空している。オサムはあの自由な鷲の背に乗り、今すぐにトメに行きたいと思ってしまった。そこから、頭の中で走馬灯のように今まで二人の生活の断片が流れ出した。
あの日見た茶柱、優しい手のひら、自宅の畳の古臭い香り。どれだけ離れても、鮮明に思い出してしまう。きっと彦星も、一人の暮らしの中に乙姫様の影を見ていたのだろう。
オサムはいつのまにか頰に走っていた雫を拭って、もう一度空に目をやる。
鷲はもう消えていた。それどころか陽は西から射し、黄金色で辺りを包んでいた。
まずい、と思ったと同時に土手を駆け降り、彦星に抱きつくように触れた。
「ひ、彦星様、い、急ぎましょう」
彦星はオサムの手を振り解くでもなく、焦って土手の勾配を駆け上がるでもなく、ただ一言、「この花を乙姫に届けたい」とこぼした。
「そういう場合ではございません!」
オサムが口調を強めても、彦星は花を手にしたままずゆったりとした動きで牛のそばにもどり、「両手が塞がった。牛を引いてくれ」と頼んだ。
オサムは唇に歯を食い込ませ、握り拳を作った。しかし、来た道を戻る彦星に気がつき、怒りを解いて牛に繋がれた手綱を持った。
届けられなかった荷物を家の中に全て戻している間も、彦星は机に広がった紙を見つめて頭を抱えていた。
「オサム、どのような書き出しがいいかな」
黙って草鞋を並べ、台所に立つ。かまどに薪を入れ、火をつけようとするとまた同じ質問が飛んでくる。
また無視して、まな板と包丁を取り出し晩飯の支度を始める。
「手紙なんて書かないで、少しは手伝ってくれませんか」
言葉に棘を含ませ彦星に投げつける。しかし、彼は気にする様子もない。
「彦星様、頼みます。しっかりしてください。手紙なんて今書く必要ありますか?花も帰りに摘めばよかったじゃないですか。なんで、なんで少し我慢できなかったんですか?これじゃ、左大臣様も困ります。頼みますよ、本当に」
オサムの言葉を遮るように、彦星は口を開いた。
「そうか、オサムには愛がわからないのか」
短い言葉だったが、その切れ味は抜群だった。身体は切られていないはずなのに、大切な何かが溢れていく。
オサムの視界は一気に暗転した。
もう一度オサムの視界に光が戻った時、横たわった男の背に刺さった包丁が真っ先に目に入った。次に、赤く染まり藍色の痕跡もない布に視線が行き、おずおずと首を動かすと白くなった彦星の顔がオサムの黒目にこびりついた。
膝を曲げ、彦星の体を揺する。当然だが彼が体を起こすことはない。
ど、う、す、る、か。平仮名五文字が頭の中で連結して一文になったと思えば、今度は分解されてバラバラの粒になる。渦巻く言葉はオサムの奥底でチラついていた答えを引き摺り出した。
頭で出された解答に従い、オサムは彦星の体を仰向けにした。脇に手を通し、体を起こす。そしてそのまま彦星の胸を肩に乗せるようにかつぎ、部屋の奥にある襖に入れた。上から毛布をかぶせ、戸を閉めた。
オサムは家をでた。
翌朝、一番早い船に乗り半日かけてオサムは織姫の家に向かった。
窓から中を覗くとちょうどトメが一人で料理をしている姿が見えた。鼻の奥に走った柔らかい痛みを堪えて、声を出す。
「トメ」
喉が閉まっているせいか声が掠れ、うまく呼べない。しかし、トメは虫の囁きともとれるオサムの声に、すぐに気づいたようで、忙しなく頭を動かし音の出どころを探っていた。
もう一度呼びかけると、トメはこちらを見つけ目を見開いた。そしてはやぶさにも負けない速さで戸を開け、オサムに抱きついた。
オサムは両手できつくトメを抱き返す。
日が暮れるまでこうしていたかったが、はっと我に帰ったオサムは渋々腕を引き剥がし、トメを家の裏へと連れていった。
「彦星様を殺してしまった」
オサムは今日に至るまで腹に溜まっていた膿を全て、トメに吐き出した。トメはその間、話を挟むわけでも、相槌を打つわけでもなく、ただひたすらにオサムのまなこを捉えていた。
一通り吐き出したところでオサムが肺に真新しい空気を送ろうと息を吸うと、「いけないことだと思います」トメが漏らした。
心臓が飛び魚のように跳ねる。
オサムの足元だけが崩れ去り、奈落の底に落ちる。トメはそれを冷たい目で眺めている。オサムの視界から少しずつ光が奪われていくのを感じた。
「でも、」
オサムの眼に光を戻したのはトメだった。
「私はあなたを愛しています。あなたが地獄に落ちるのなら、私だってその後をついきます。閻魔さまがあなたを責めるなら、私があなたを守ります」
温もりが、唇にそっと触れる。困惑したオサムに構わず、トメは平然と話し続ける。
「でもまずいですね……」
「何がだ」
オサムは久しい柔らかさを忘れまいと唇に意識を散らしながら聞き返す。
「オサムさん、知らないのですか?明後日、文月の七日は織姫様と彦星様の逢瀬の日です」
オサムはまた足元がぐらつき意識が途切れそうになったが、頭の中にまるで蜘蛛の糸のように、一つの妙案がするりと垂れた。
「左大臣さまの屋敷に忍び込む。昨日届けるはずだった荷物を届けにいくふりして、雨雲の間の鍵を盗むんだ。そして、七日の早朝に部屋を開けはなてば……」
淀みなく、こんなことが言えてしまう自分が嫌になる。トメは、静かにオサムの目を見据えて「私も行きます」と言った。
オサムは返事の代わりに、トメの手を握り走り出した。
左大臣様の屋敷の前。要人がいるというのに閑散としていて、鼠どころか牛でさえも勝手に出入り出来そうなほど、警備は手薄だった。
オサムは荷物の配達をトメに任せ、庭から屋敷の廊下に足を踏み入れる。
廊下の木目は果てしなく続き、どこが鍵の置いてある寝室かさえもわからない。しかし、悩んでいる暇はない。
オサムは足の裏に意識を集め、音を出さないようにゆっくりと歩を進める。一歩、二歩、三歩進んでは足を止めて周りを見渡す。そして、襖を細く開ける。
オサムは自分が今まで盗人を生業としてきたのかと、勘違いしてしまうほど、素早い手際で眼についた襖の向こうを確認していた。
盗人の基本を五回ほど繰り返したとき、襖の向こうにまだ片づけられていない布団を見つけた。
喉まででかかった言葉をグッと堪え、敷居を跨ぐ。急いで、しかし静かに襖を閉じる。
ぐるっと部屋の中を見回すと、右の方の押入れの上に、例の戸棚があった。気を引き締めて、一歩踏み出す。畳の感触がやけに足裏に伝わる。もう一歩、もう一歩。交互に足を出し、ようやく戸棚の前に立った。
少しばかりの距離のはずなのに、十里歩いた時と同じような疲労感に襲われる。
真新しい空気を吸い込み、心を落ち着ける。背伸びをして、戸棚に手をかける。
軽く力を込めると、するすると戸は開く。中には、重箱ほどの箱があった。
箱に手を伸ばし、指が触れた時だった。廊下の、左の方から不揃いな足音ともに女の話し声が聞こえた。その音は少しずつ、大きなっている。
……近づいてきているのだ。気づいた途端、オサムは雷になった。
開け放たれた戸棚を閉め、代わりに手前の襖を細く開ける。小さい隙間に体を滑り込ませ、端で体を丸める。そしてまた、襖を閉じる。それと同時に、廊下の方の襖が敷居の上を滑る音がした。
「今朝の漬物、すこししょっぱくありませんでした?」
「確かに。日差しが強い日に食べたい塩味だったわね」
手際よく、布団が畳まれる軽やかな音が襖越しに伝わる。頭の中にみるみる小さくなる布団が浮かび上がる。
「あ、左大臣様にお願いして、かんかん照りにしてもらいます?」
「馬鹿なこと言ってないでさっさと片付けちゃいなさい」
「わかりましたよ」と聞こえたと瞬間、押し入れの中が明るくなった。オサムが隠れていない方の襖が開かれたのだ。息を殺し、自分は見つからないと口の中で繰り返す。
布団が乱暴に投げ込まれる音が聞こえたあと、押し入れの中には暗闇が戻ってきた。
女達が部屋から出るのを待って、ようやく息を吸えた。自分が息を止めていたことにも気が付かなかった。
恐る恐る戸を開き、外に出る。もう一度、戸棚に手を伸ばし、箱を取り出した。
蓋を外すと、中は赤く塗られていた。細長い窪みが四つ横一列に並び、ぴったりと鍵が収まっている。
鍵を抱え込んだ窪みの上にはそれぞれ、「晴・風・雨・雪」と文字が彫られていた。オサムは「雨」の下にある鍵を取り出し、蓋を閉じた。そして全てを元通りにした後、左大臣様の寝室を抜け、出来るだけ自然を装い屋敷の門をくぐった。
太陽が東にある、晴天の間から出てきたようだ。空にあった黒を押しやり、陽が藤色と共に昇る。
数刻前まで朧げだったトメの輪郭がはっきりとしてきた。
「私も一緒に行きます」
木の葉に消えてしまいそうなほど弱い囁きがトメの口から漏れる。「だめだ、もう戻れ」オサムは首を振る。
「ここまできたなら」
「だめだ」
トメの後方にうっすらと見える、雨雲の間の門を見て、オサムは腹を据える。
「早く乙姫様の元に戻らねば、不要な疑いをかけられてしまう」
「でも」
「だめだ」
トメの潤んだ眼に気がつかないふりをする。本音は今にも喉を裂いてこの世に産声を上げようとしている。しかし、それはいけない。理性で喉元で蠢く声を縛りあげ、別の言葉を絞り出した。
「大丈夫だから、必ず、雨を降らせるから」
観念したトメは黙ってオサムの胸に顔を埋めた。オサムもきつくトメを抱きしめる。
「また、帰ってこれますか」
震える声で尋ねるトメ。
「雨が降るさ」
同じく震える声で返すオサム。
互いに、腕に力が篭る。
胴体に心地よい痛みを残したまま、二人は別れた。
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「今年も雨」
不満げに空を眺める織姫の頬にはうっすらとシワが走っている。
「左大臣殿は本当に意地悪よの」
トメは、何も言わずに織姫の前にお茶を置いた。
「見てください、茶柱です」
トメが言うと織姫様は目線を落とし、湯呑みの中を覗いた。
「来年は会えるかの」
緑茶の湖を眺めたまま、彼女は聞く。
「会いたいですね」
トメは空を見上げる。雨が地に触れる音とそっくりな、オサムの声を懐かしみながら。
七夕にあげられたので満足です。後から加筆・修正します。
誤字脱字、おかしいところがあれば教えてください。