キャラクター投票 報告
完結記念のキャラクター投票にご参加ありがとうございました!
167名の方に参加いただきました、この場を借りてあつくお礼申し上げます。
予告通り、1位と5位のキャラクターのSSをクリスマス頃に更新したいと思います(^^)
キャラクターへのコメントや、そして作者への労いの言葉を多数いただきとても嬉しかったです。
完結して良かった、と感激もひとしおです。
◎ 1位 カサンドラ 135票
◎ 2位 アーサー 128票
◎ 3位 アレク 120票
――――――
◎ 4位 デイジー 27票
◎ 5位 リゼ 18票
◎ 6位 クラウス 17票
◎ 7位 ジェイク 16票
◎ 8位 リタ 12票
◎ 9位 リナ 10票
10位以下は1票~3票でした! 大変な偏りに作者も吃驚しています。
シンシア、クレア、エレナ、ビクター、ラルフ、ケンヴィッジの三姉妹、国王、ベルナール、シャルロッテ、エリックなどの名前も挙がっていました。
まさかこのキャラに票が入るとは! と思ったのはビクターとエレナ、ケンヴィッジの三姉妹、エリックでしょうか。
それぞれの理由にホロッとしました。(すみません、ビクターは逆に笑いました)
(作者の雑感/キャラの補足など)
上記の通り、カサンドラ・アーサー・アレクの3名をセットで指名して下さる方がとても多くて驚きました。
また、殆ど出番がなかったはずのクラウスの名前の多さに「???」となった作者です。
他の親たちが軒並み……という状況で、安定感あったお父さんだと思います!
最終回にちゃっかり出てましたからね!
・カサンドラ
視点主人公なので彼女のことが受け入れられなければ読み続ける事は難しいと思います。
なので順当な結果であると同時に、皆さんの彼女への労いのメッセージがとても胸に響きました。
これだけ長く付き合ってきたキャラクターなので、とても愛着の湧いた主人公でした。
わけのわからん状況の中、臆病で小心者な彼女なりに一生懸命頑張っていたなぁ、と。
特別になにか秀でたものや他を圧倒する才能を持っていたわけではないのですが、努力家ではあったと思います。
徹頭徹尾王子ファーストだった人。
でも本人が恋愛経験が全くなく、両想いになったらなったで相手の攻勢にたじたじになる場面が多かったですね。
片思いの方が楽しい時期(一方的な恋焦がれ状態)というのは恋愛あるあるだと思います。
自分の気持ちに素直なキャラだったので、書くのが楽しかったです。
最終的に世界を救った女神様扱いになってしまいました。
本人困惑。
でも聖女三人に慕われているので、あながち間違いではないと思います。
・アーサー
序盤と終盤で全く見方の変わったキャラクターだと思います。
何を考えているのか分からないのは原作通り、でも蓋を開けてみたら……というある意味王道なキャラなんでしょうか。
ただ、一方的に婚約を解消したいと思っていても、本人が八方美人かつ善的な存在でありすぎるがゆえに、冷たく当たることもできない。(人に嫌われるのが怖い)
距離を保って婚約者として扱わざるを得なかったうちに、カサンドラの好意に絆されてしまった人。
序盤で「好きです!」って押せ押せで言われてたら、多分「ごめん」って拒否せざるを得なかったでしょう。
期待させたくないし、嘘はつけない人だからいっそ向こうから解消してくれたらって思ったかもですね。
作者的には正真正銘王子様的なキャラを今まで主役として扱ったことがなく、戸惑いの連続でした。
でも素が出て来てからは分かりやすかったですね!
年頃の少年っぽいところ、何気に嫉妬深いところ、でもええかっこしいだから余裕を持った対応に見せることは得意という。
アレク(クリス)の事はとても可愛がっているけれど、カサンドラと先に家族として親しい彼にはモヤっと思うことも有るようです。
ヒーローなので皆に好かれて良かったね、と胸を撫でおろしておりました。
・アレク
今回投票で最も私が予想外だったキャラクター。
恋愛メインの作品の中、自分の恋愛に全く言及されないのにここまで可愛がられるとか想像してなかったです。
カサンドラにとっても作者にとっても「いてくれてありがとう」なキャラなわけですが。
彼の場合は実は王子の弟なんです、という暴露話を一部でした後の、更にループ記憶保持者という爆弾も持っていたという。
そして主人公カップル達の弟で、陰に日向に支えていた苦労人でした。
割と序盤から王子の弟じゃ? という予想をされていたようです。
分かってもらえて作者嬉しい。
そして当時の感想板などで、それを指摘されることもなかったのは本当に嬉しかったです。(多分挙動不審になってた)
皆さん、お気遣いというか忖度してくださってありがとうございます!
外伝の空白の二年間で恋人出来るように、作者頑張る。
・デイジー
あまり出番をとれなかったにも拘わらず、四人目に指名数が多かったのがデイジーでした。
カサンドラにとって、頼れる同郷の友人です。
とにかくカサンドラの邪魔にならないよう立ち回っていましたが、序盤ではカサンドラと王子のデートセッティングをしたりアクティブな人でした。
三つ子の事も普通に友人として好き。
でも攻略対象達については思う事は沢山ある模様。(やっぱり苦手は苦手)
カサンドラと王子が親密になれるよう願っていた人です。
過去のカサンドラを知っているから、君子豹変ぶりに驚きが大きかったようです。
それだけ王子に相応しい女性になろうとしているのかと純粋な気持ちで応援していました。
実家からも二人の関係を後押しするように言われていたので、大きなストレスは無かったと思います。
ごく普通に、良い子です!
・リゼ
三つ子の一人が五位になるのは、是非そうあって欲しいと言う願望でした。メインキャラだからね!
ただ、票を集計始めた17日の段階では五位がクラウスだったので「おう!?」と動揺していた作者です。
その日の夕方から票が入って単独で五位になっていました。
投票理由でいただいた中にあったのですが、裏ヒロイン的な存在だったかもしれませんね。
彼女の恋愛は分かりやすく、そして気の強い娘でキッパリあっさりしたところはお姉さんという感じでした。
ジェイクの鈍感さ、デリカシーのない言動に前半通して振り回されていた人。
フラグが立ってからは逆に彼を振り回すことの方が多かったですね。
酔っ払い事件の時や遠乗り昼寝の件など、相手の精神力をごっそり削っていきました。お互い様ですかね!
恋愛をしているのに自分はそういうキャラじゃない、という自己矛盾を抱えつつ。
でも好きだから傍にいるために目標を定めて頑張っていた彼女です。
後半からジェイクに好意の矢印を向けられても、前半の扱いが扱いなので友情か仲間意識でしかないだろうとしか思えなかったようです。
根性と努力の申し子。
運動が苦手な作者からすれば、好きな人と近づきになれるからってそっち方面を突き進む彼女の鋼の精神は凄いな、と。
彼女の視点が多かったので、それに伴ってロンバルド派のキャラを沢山書くことになりました。
・クラウス
寡黙で威厳のあるお父さん、あまり家族との交流はできていませんでした。少し不器用なところがあるのかも。
カサンドラがかなり我儘な性格だと言うことは周囲の評判を聞いて分かっていたものの、娘に注意すると本気で避けられてしまうのではないかと小言は言わなかった。
自分で気づいて行動を改めてくれるだろうと信じていた?
養子に迎えたアレクを彼女の目付け役とすることでプレッシャーを与えていたが、当のカサンドラ(昔)は意に介さずゴーイングマイウェイで周囲の不評をかっていた模様。
多少評判が悪くても、アレクというしっかり者の後継ぎとカサンドラを結婚させることで将来は安泰だろうと思っていたのですが、まさかの事態発生。
カサンドラが王宮舞踏会で王子に一目惚れしてしまったことが本編開始のきっかけでした。
娘をあんな場所に関わらせたくないし中央のいざこざに首を突っ込むのは御免だが、カサンドラがそう望むなら……
と不承不承、婚約打診をしてきた国王に「OK」の返事をすることに。
少しでも娘に危険が迫るようなことがあればすぐに白紙に戻せるよう、アレクに娘の様子を定期報告させていた。
いきさつを知らない人にとってみれば、レンドールが中央勢力に対抗するべく総領姫を王妃候補にねじ込んだとしか思われないのが困ったところ。
国王とは学園時代からの友人で、エリックとも学園時代に少なくない交流があったようです。
学年こそ違いましたが、常にエリックとクラウスが成績トップだったので校内では有名人でした。
奥さんとは政略結婚(幼い頃から許嫁)ですが、普通に仲良いと思います。
・ジェイク
彼に関しては補足する事ないのではと思う作者。
年齢相応の普通の青少年らしい反応を随所に見せてくれたキャラクターだったでしょうか。
やたらとリゼと接触率が高かった彼ですが、後半は本当に情緒不安定で大変でしたね。
酔っ払い事件後一回リゼを避けてしまった時は、諦めないといけないと自分に言い聞かせつつ断腸の想いでの行動だったと思います。
ただその後、恋愛的に大切な人になれなくても、彼女が幸せになれるよう見守ることは出来るかなという考えにシフトしていきました。
どれだけしんどくても、話せなくなるのは嫌だと。
その後彼女に言い寄ったクラスメイトの存在を知ります。
彼女に相応しいのかエルディム派の貴族なのでシリウスに確認したところ――大きな問題がある家(例の闇競売に関わりがある貴族)だったことが判明。
シリウスもよりにもよって素行の悪い末端貴族がリゼ(聖女)に手を出すのは容認できるものではなく、父エリックに報告→その後お家断絶という圧力が加わりました。
ジェイクが直接何かしたわけではないですが、問題が無い家の出のクラスメイトだったとしても、彼が遠くから見守るだけで済んだとはとても思えませんね。
嫉妬と言えば、衝動的に眼鏡吹っ飛ばされたシリウスは凄いとばっちりだったと思います。
ちゃんと弁償してもらいましたが、そこまで好きならとっととくっつけ! というのがシリウスの魂の叫びだったと思われます。
・リタ
三つ子はそれぞれ恋愛のテイスト(雰囲気?)が違いましたが、リタは前半までは独立した別の物語を展開していました。
あまりカサンドラに絡まない感じで恋愛が進んでいきましたが、後半は一緒に行動を始めて楽しかった事を覚えています。
ごく普通の明るい子です。ミーハーで噂も好きで、恋愛話が大好物。
ただ自分のガサツな性格や女の子らしくないところ、田舎でも女子扱いよりは男友達扱いされていたことが実は嫌だったようです。
そんな自分でも全く動揺する様子もなく、女性らしく扱ってくれるラルフの事はまさに憧れの王子様的存在だったでしょう。
敢えて女の子らしく取り繕わなくてもそのままでいい、そんな寛容さに惹かれたのかもしれません。
後半では天使のような何か(?)になってました。
彼女がいなかったらあの三姉妹も思いとどまることがなかったでしょうし、陛下も救われなかったかもしれないですね。
というか何気にエドガー(キャロルの旦那)も彼女のお陰で正気を取り戻したようなもので、意図せず色んな人を勇気づけてきた子でした。
それと同時に、トラブルメーカーでした。
最初期でリナに絡むチンピラを蹴り倒したら恨みを持たれ、人違いでリゼがぶん殴られて誘拐されて売り飛ばされる寸前になったり。
この件はリゼもジェイクも彼女には伝えていませんが、もし聞かされたら真っ青になるでしょう。
・リナ
シリウスとの恋愛をもっと書きたかった。
彼女達の恋愛のテーマは『後ろめたさと背徳感の中で育つ愛情』でしょうか。
互いに相手を利用するような形で接触、仲を深めていきながら――いつしか本当に好きになってしまったカップルです。
彼女に関しては何かあるのだろうと思われていた方も多かったのではないでしょうか。
本人に詳細な記憶はありませんが、常に「以前も経験したことがある」とはっきりしないモヤモヤを抱え、自分が学生時代を”繰り返している”のだと気づくに至りました。
その過程で何度も悪魔と化した王子を斃してきた過去を知ってしまい、絶望します。
彼女がカサンドラを信頼し、勇気を出して相談したことで事態は大きく動きます。
ちなみにアレクが絶望するほど何度も王子が悪魔になった、と言っていますがトータルで考えれば世界は千回近いループを繰り返しており、その中でアレクが記憶保持しているのループは実は数十回分なのです。
リナが悪魔を倒してきたり他の恋愛対象と結ばれていた周回など、世界がいわゆる「セーブ」行為を行ってリセットした時だけアレクは記憶を保持したまま戻ってます。
バッドエンド、攻略失敗したり全く新しいイベントが起こらなかった周回はノーセーブのままリセットされていたので、実はその周回の記憶はアレクは持ちこしていないのです。
なので体感上常に兄が悪魔になっているケースばかり覚えていましたが、リナが攻略に上手くいかない周回も多く(数百回分)その記憶は憶えていないという設定があったりします。
(本人たちは知りようがありませんが)
実際の千回近いループを詳細に覚えていたら、流石にアレクも精神が耐え切れず廃人になってたと思います。(数十回分でも耐えられたのは鋼の精神力)
リナが記憶の底に戻って閲覧できた「イベントスチルのような映像」があった場所は、世界がセーブした周回のみ記録を格納し保管するところ、いわば世界のコアです。
千回近い周回の果てに、ようやく世界は先に進むことができたのです。
なお、この世界が何故出来たのかは不明。誰が作ったのかも不明。
香織の所持していたゲームデータから具現化したことだけが分かっている世界です。
(終わりに)
沢山のご参加、本当にありがとうございました!
思った以上に得票に差があって吃驚です。
キャラクター達を好きになってもらえて、とても嬉しかったです。
一年八か月、この世界の事を書いてきました。
自分の中で妄想して楽しんでいた世界ですが、文字におこすことで他者と共有してもらえ、俄然やる気でしたね!
連載を始めて良かったなと思います。
趣味でやっていることを言い訳にするつもりはないのですが、文章には誤字や誤用なども多々ありました。(今でも修正を続けています……)
それにも関わらず、ここまで読んで下さって感謝感激です!
以降のページは、投票時のメッセージにお名前(HN)を記載してくださった方への個別返信になります。
1位と5位のカサンドラとリゼの二人のクリスマス特別SSは、クリスマスに更新出来るよう準備を進めたいです!
これから外伝の更新、そして後日譚からの結婚式まで書ききりたいです。
もうしばらくお付き合いくださいませm(_ _)m