登場人物紹介
誰が誰か忘れてしまった時のために活用頂ければ幸いです。
【デッカー伯爵家】
◆アビゲイル・デッカー(愛称:アビー)
デッカー伯爵家長女。マリアベルの双子の姉。
母譲りのピンクブロンドの髪に銀の星が煌めく菫色の瞳の美少女。
音に色が付いて見える共感覚の持ち主。
◆マリアベル・デッカー(愛称:ベル)
デッカー伯爵家次女。アビゲイルの双子の妹。
父親譲りの茶色の髪と瞳をしている才女。
◆ロレンス・デッカー(愛称:ロニー)
デッカー伯爵家当主。茶色の髪と瞳をした柔和な雰囲気の平凡顔。
元々次男として生まれたが、長男が駆け落ちしたため家督を継ぐことになった。
妻エブリーンを溺愛している。
◆エヴリーン・デッカー(愛称:エヴィー、エヴ)
デッカー伯爵夫人。齢四十を超えて尚容色衰えない稀代の美女にしてピアニスト。
ピンクブロンドの髪にアメジストの瞳をしている。
隣国の裕福な商家出身で、かつて奔放な振舞いで数多の男性を虜にした過去を持つ。
◆サラ
アビゲイル付きのメイド。子持ちのお母さん。
【クラーク公爵家】
◆ユージーン・クラーク(愛称:ジーン)
クラーク公爵家三男。アビゲイルの婚約者でデッカー伯爵家に婿入り予定。
クラーク家特有のエメラルドグリーンの髪色をしている。
◆ジョゼフ・クラーク(愛称:ジョー、ジョー兄)
クラーク公爵家嫡男。結婚して子供がふたりいる愛妻家。
実質の領地経営はジョセフが担っている。
◆シリル・クラーク(愛称:シル兄)
クラーク公爵家次男。独身。王太子殿下の乳兄弟で側近。
女性に人気があり、直ぐに彼女が出来るものの、多忙を理由に破局を繰り返している。
硬派な性格の割に女性経験は豊富。
◆サミュエル・クラーク(愛称:サム、サミー)
クラーク公爵家当主。権力欲と支配欲が強い野心家。
七歳年下の妻を娶っていたがユージーンを出産後、産後の肥立ちが悪く他界。
若い頃は現デッカー伯爵夫人・エヴリーンに懸想していた。
【ルーセント公爵家】
◆シェリー・ルーセント
父親譲りの銀髪とタンザナイトの瞳が美しいルーセント公爵家次女。
儚げな見た目だが豪胆な性格。年の離れた兄と姉がいる。
七歳年上のアンドリューと婚約中。
◆スタン・モーガン・ルーセント
ルミナス王国の王弟。貴族学園卒業と同時に臣下に降り一代限りの公爵となった。
王族特有の銀髪に金色の瞳をしたイケオジ。
亡くなった妻との間に一男二女を儲けている。
王国の芸術分野を幅広く支援しており、自身も音楽家である。
◆リリー・モリス
シェリー付きの侍女でモリス子爵家の五女。
昔茶会で虐められているところを助けられて以降、シェリーに心酔している。
【その他】
◇グレゴリオ・オルシーニ(愛称;グレッグ)
ロマノ教国公爵家出身。マエストロと呼称される音楽会の巨匠でアビゲイルの憧れの人。
教国の王族の色である黒髪と、深緑色の瞳。
かつては母国で宮廷音楽師を務めていたが、甥のアルトゥーロを引き取るため職を辞した。
その後は演奏家としてアルトゥーロと共に世界中を廻っている。
◇アルトゥーロ・デ・サンクティス
ロマノ教国出身。グレゴリオの甥にして唯一の愛弟子。妖精が目に見える。
専門はヴァイオリンだがピアノやチェロにも通じている。
母親譲りの濡羽色の髪に深海の色の瞳。精悍な顔立ちは亡き父譲り。
子爵家当主だった父の死後、家督は叔父に渡り、母親の再婚を機に家を出た過去がある。
◇プルッカ
アルトゥーロの友人である妖精。
野犬に襲われているところを助けられて以来、アルトゥーロと行動を共にしている。
◇エイミー・カーティス
カーティス伯爵家次女。
癖のある赤毛にグリーンの瞳をした少女。
かつてはアビゲイルの親友であったが、現在はマリアベルの親友。
◇オリバー・アーヴィング
アーヴィング侯爵家次男にして遊び人。
エイミーの家とは領地が隣同士で幼馴染。
◇アントニオ・ベリーニ(愛称:トニー)
学園の音楽教師。グレゴリオとは同郷の仲で親交が深い。
アビゲイルの音楽的才能にいち早く気が付き、密かに音楽室の合鍵を授ける。
◇アンドリュー・マクスウェル(愛称:アンディ)
オリーブグリーンの髪にペリドットの瞳をした青年。シェリーの婚約者。
生まれはマクスウェル伯爵家の三男。
希少な薬草の人工栽培に成功した功績を認められ、子爵位を授与された。
◇ステイシー・ランドルトン
豊かに波打つ赤毛と理知的なエメラルドグリーンの瞳をした勝気な美女。
音楽に造詣の深い女性記者兼作家。独身。実家は有名な大商家。
◇ジル・ケアリー
茶髪にブルーグレイの瞳。女顔のハンサム。
『月光歌劇団』座長。ステイシーの友人。