第二十三話:今夜のおかずは誰にする?
恐怖度:6
それは禁忌のない洋館の中での出来事
ねえ
今夜のおかずは誰にする?
白と黒の姉妹が囁く
館には三十人の男達
裸に剥かれて繋がれている
ねえ
今夜は誰からあれを抜く?
白の姉が妹に聞く
目隠しされた男達は
逃げる術なく立たされている
ねえ
今夜の男はあれにしよう
黒の妹が舌なめずりする
声も出せずに男達は
死ぬ順番を待たされている
白い姉が闇の空気をすり抜けて、一人の男の前に立つ。うっとりと舌なめずりする猫耳をつけて姉は左右に切り裂かれた青い目で男を吸い込むと、齧りつく。
白い歯に肉が混じり、赤い血が姉の雪のように白い肌に小便を漏らしたように濡れ行くように。そして。歓喜の声が男の口から飛び上がり、天井に穴を開け。
開いた天井の姉から黒い妹が覗く。笑いが開けた口から白い姉が覗く。手には白ごはんを持っている。上には明太子が乗っている。しゃけも乗っている。
お父さんが早く学校へ行きなさいと叱る。お母さんはどこにもいない。赤い洋館の形をしたケーキは前夜から食卓に置かれてある。天井から巨大な目玉。
それはずっと家族を見つめていた。誰も気づくものはいないが、姉妹は薄々気づいていた。気づいていながら知らなかった。目玉が白と黒で出来ていること。
ねえ
明日のおかずは誰にする?
お父さんにしよう
たまにはそういうのもありでしょう?




