第四十五話 復活
(リーナ)これ以上近づかないでーーーー
その言葉と共にパルンは動くのをやめた。
(リーナ)あなたどうして動けるの?
(パルン)...
(リーナ)あなた名前は?
(パルン)なまえ?思い出せないなにもかも...
リーナはその言葉を聞いたあとパルンの目を見ると赤く光っていた。
(リーナ)どうしてなの...
リーナは一瞬、戸惑った。私が噛みついたから吸血鬼になって生き返ったの?ありえない。今までそんな例はないはずよ...頭の中で色々と考えた。
(パルン)ねえ君、「血」はないかい?
リーナは驚いた表情だったが嬉しそうに答えた。
(リーナ)あるわよ、ついておいで
好きになってしまった人間が、生き返り吸血鬼になって私のもとに来たんだ...
(リーナ)ラン♪ラン♪ラン♪
リーナはとても嬉しそうだ。そのまま二人は血のある血液庫に向かう。
(リーナ)ごめんね君たち、血を飲みたいから通してくれる?
吸血鬼2人はお互いの顔を見ながら答えた。
(吸血鬼)リーナ様、どうぞお入りください。
そう言い扉を開けるが...
(吸血鬼)ちょっと待てお前は誰だ?
(パルン)...
パルンは足止めをくらった。そもそも普通の吸血鬼はこの城に入ることは許されていない。入れたとしても働きでしか入れない為、パルンのような自由行動はできないのである。
(リーナ)あーーーいいのいいの、この子は私が面倒見てるから通してあげて
(吸血鬼)リーナ様がそういうなら...
なんとかパルンも中に通してもらえた。
(パルン)助かったよありがとう君凄いんだね
(リーナ)実は私ね女王候補なのよ、そしてこの吸血鬼界の地位の高い7人のうちの1人、リーナっていうの。
(パルン)リーナ様...
パルンはそうつぶやいた。そしてリーナは血液庫から子供の血の入った瓶を取り出しワイングラスに注ぎこんだ。
(リーナ)あなた、名前分からないのよね?
リーナはそういいながらパルンに顔を近づける。
(パルン)何も思い出せない...
(リーナ)そう、私ね考えたのパルってどうかしら?
(パルン)パル?わかった。
(リーナ)ねぇパル、好きよ
(パル)リーナ様?いきなりどうしたの
いきなり過ぎて、パルは驚いた。そしてさっきワイングラスに注いだ子供の血をパルに渡した。
(リーナ)パル、味はどう?
(パル)美味しいよ!!リーナ様ありがとう。なんか凄い高級感な味!
(リーナ)そうでしょ。これは吸血鬼界でも飲める人は決められているのよ。でも特別にあげたわ。
パルはお腹を満たすまで子供の血をビン10本ほど飲み干した。
(リーナ)そろそろ寝ましょう。吸血鬼はみんな棺桶で寝るのよ。
(パル)棺桶がどこにあるかわからない...
(リーナ)だ、大丈夫、わ、私と、ほら、い、一緒に寝ましょう
リーナは顔を赤く染めて言う。
(パル)ちょっとそれはまずいんじゃないのかなー
(リーナ)か、棺桶でね、寝ないと死んじゃうのよ。
実際には死にはしない。パルと寝たくて嘘をついただけである。
(パル)それなら仕方ないね
そう笑顔でパルは言葉を返した。その表情にリーナは顔をまた赤くした。パルは吸血鬼になったので、血を飲むと体の傷は癒える。なので拷問で空いた穴や脇腹などは修復された。でも右目や吹き飛んだ部分は再生されない。
パルはリーナの寝床に入った。そしてリーナはパルに抱き着きつきながら寝る
(パル)リーナ様、そんなに抱き着かれては寝れません
(リーナ)ちょっとパル、リーナでいいわよ。リーナっって呼んで!
リーナは恥ずかしそうにそう言った。
吸血鬼は夜しか行動できない。太陽が照っている場所では焼けて死んでしまう。そして、次の日の夜が来た。
(パル)ゴホ、ゴホ
パルは咳込み目覚めると、そこは拷問部屋だった。
(ラドリー)早く人間界のことを話せ!
(パル)なんだよここ、リーナはどこ
(ラドリー)はあああぁ?お前は何を言っている。
ラドリーは壁にあるボタンを押した。
(ラドリー)さあ始めよう拷問三日目を。
そう言うと同時にパルの下からドリルの先のような物が出てくる
「ギュイ――――ン」
物凄い音を立て高速で回転しながら後頭部の肉を貫通してくる。
(パル)ああああーーーーーーー
そのまま左目を突き刺してしまった。
(パル)あれっ視界が...何も見えない...
これで両目が見えなくなった。




