第三十三話 自然の力
(マローナ)それじゃあ姉様、王都へ桜ちゃんを探しに行ってくるわ、王様もついでに見つかるといいんだけれど
(マラリア)ああーうん、気をつけて
マラリアはマローナを抱きしめた。
(マロ―ナ)姉様、苦しい
(マラリア)やっぱりマローナだ
あの時と変わらない。
(マローナ)姉様どうしたの?おかしいよ
(マラリア)いや、少し昔のことを思い出してつい抱きしめたくなったんだ。
(マローナ)えぇ!?もお姉様!
マローナはプンプンしていたがすぐに笑顔になる。
(マラリア)ごめん、ごめん
そう言って2人は仲良く笑っていた。
(マラリア)私はここでパルンの帰りを待っとくよ、この足じゃ何もできないし
(マローナ)ええ、きっとパルンさんなら大丈夫よ
そう言い終えたあとマローナは馬に乗り、兵士の基地を出発し王都へ向かった。
(マローナ)急がなくちゃ桜ちゃんまだ居るかな...
「ビューーー」
物凄い強風がマローナの後ろから吹いていた。強風により馬のスピードもいつもの2倍くらい速い。
(マローナ)風さんありがとう
朝で出発したが昼には王都へ着いた。王都はとても静かで、当たりを見渡したが見張りもいなく正面の門から普通にはいることができた。
(マローナ)桜ちゃんっいたら返事してー
桜を探すがいる気配すら感じない。
(マローナ)桜ちゃんは王都に来なかったのかな...それにしても王様どころか誰もいる気配が...姉様の言うとおりだったわ
考えながら歩いているといい香りがしてきた。
(マローナ)なんだろー
マローナは朝ご飯を食べてこなかったからお腹がすいていた。その匂いにつられて城の螺旋状階段を下りていくと1つだけ明かりがついた部屋があった。この香りはそこから出ているようだった。マローナはその部屋のドアをゆっくりと開けた。
「ギィィ」
ゆっくりと開けたがそうとう古く音が鳴ってしまった。中を見るとノコギリを持った男が立っていた。そのノコギリには血がべっとりとついている。
(男)みーたーなー
(マローナ)きゃあああー
マローナは殺されると思い扉を勢いよく閉めた。




