第三十一話 吸血鬼界の刺客
------兵士の基地にて-------
(マラリア)マローナも来たことだし、再度目的を説明する、目的は科学者槇塲の娘を捕まえることだ。なお王は王都のどこかにまだ隠れていると考えている
マラリアはテーブルの地図に指を指しながら説明した。
(マローナ)結構王都は入り組んでいるのね
(マラリア)マローナ今のうちに地図を頭に入れておくんだ
(マローナ)桜ちゃんも私のせいね、あの時私がそばに居たら助けられたのかもしれない、あれからこの国は変わってしまったのだから
(マラリア)そうだな、過去は変えられないが未来はまだ変えられる
(マローナ)そう、そうよね頑張らなくちゃ、それにしても王様はどうしてあんな放送したのかしら?
(マラリア)それは私たちでもわからない、だから王を探しに大規模な編成をいま立てているところだ、桜ちゃん探しはマローナすまないがいってくれないか?
(マローナ)姉様もちろんよ
(マラリア)マローナ、本当はお前に行ってほくない、でも私のこの足じゃいけない
(マローナ)姉様少しは信用してよね、私だって強いんだから
マローナは明日王都にに行くことになった。話が終わると外は真っ暗で兵士が立っていた。
(兵士)マローナ様、今晩のお部屋のご案内をいたします。
そしてマローナは部屋まで案内された。
(マローナ)ありがとう、あなたも休んだらどう?
(兵士)いえ、私はマローナ様を護衛しろと言われておりますので外で待機致します
(マローナ)そう、気を付けてね兵士さん
「ガチャン」
兵士はマローナが入ったあと扉を閉めマローナの護衛体制に入る。マローナは鎧を脱ぎ寝間着姿に着替えた。窓からは月明かりが部屋を照らしていた。
(マローナ)わあぁーきれいな星!
綺麗な眺めを見ているうちに寝てしまった。
------王都付近にて---------
(兵士)おい、返事をしろ!
後ろを見ても誰もいない。
(兵士)あいつはどこにいったんだ、ったく
そして兵士は後ろから何かに襲われて一瞬で血が全身から消え死んだ。
(シャム)王都の兵士はこれだけか?やけに少ないな
(テーレ)わーい、さしぶりの血、生き返るー
テーレはクルクル回って嬉しそうだ。
(シャム)あの意識のない兵士は何だ、胸のところに大きな勲章もついているじゃないか、人間の偉いやつか
(テーレ)そいつの血も早く吸いましょ
(シャム)だめだ奴は尋問するために吸血鬼界へ連れていく、テーレは引き続き、王都周辺を見張れ、動きがあれば超音波を使え
(テーレ)ちぇっ、分かったわ
テーレも地位の高い吸血鬼の1人だ。気配を感じることができ察知能力が非常に高い。
「キィィィィーーン」
(テーレ)なんの気配もないなーつまらないの...
ーーーーー兵士の基地(朝)ーーーーー
(マラリア)マローナ、マローナ、朝になっだぞ
マローナの体を揺すり起こそうとしていた。
(マローナ)姉様...
マローナは目を擦りながら起きた。手を挙げあくびをしマラリアに挨拶をする。
(マローナ)ふぁぁはぁよー
その姿は寝間着が半分脱げかけて胸の谷間が見えている。
(マラリア)マローナったら...ックス
マラリアも久しぶりにこの光景を見て少し笑っていた。昔からこうなのだ。
(マラリア)マローナ無事に帰還できるよう祈っているよ
(マローナ)大丈夫、私には自然が味方だから
(マラリア)そうだな、昔からお前は特別だったな




