第三話 血を求める者たち
前回血液採取で血を抜かれた子供たち、何のために血を抜くのか、表向きは体の異常や健康の為だけど、この世界では違うのだ。
-------------------吸血鬼界にて---------------------------------
(ラドリー)ジュルジュル、うまいな子供の血は、大人の血とは異なりプレミアム、最高だよ
(リーナ)私にも飲ませて、ラドリー様
リーナも子供の血を欲しそうにラドリーを見つめる。食卓には、沢山のグラスに沢山の血が注がれている、テーブル全てが血だ。
(ラドリー)リーナもこの子供の血が欲しいか、ならば私が口移しで与えてやろう
(リーナ)はい!ラドリー様
リーナはラドリーから口移しで血を頂いた。
(リーナ)はむ、はぁはぁはぁはぁ
リーナは口移しで息を止めていたから息切れが凄かった。
(ラドリー)リーナよ子供の血は美味しいか?お前は女王候補なのだから、たっぷり飲むが良い。
(リーナ)美味しい! もっともっとください。ラドリー様
リーナは顔を赤く染めながら言った。
吸血鬼たちは、子どもの血と大人の血を見分けることが出来る。見分け方は勿論、血の味で見分けている。子供の血はやさしくサラサラで美味しい。だから基本的に子供の血は高級で、飲むに値する吸血鬼は地位の高い7人のみ。大人の血を飲むこともあるが、大人の血は味がとても苦く、口当たりが悪い、私たちの生活でいうと納豆をミキサーでかけてその中に炭酸水を入れた感じだ、仮に血を何日も飲まなかった場合、どの地位の吸血鬼でも死んでしまう。吸血鬼に生まれた以上、血を飲むしかないのだ。
(シャム)ラドリー様、俺ももっと子供の血が飲みたい、足りない、今すぐ人間が住む街に行き子供を襲い血を吸いたい、お腹いっぱいに
隣に座っているシャムは子供の血がもっと飲みたいと我慢できなくなっていた。
(ラドリー)シャムよ、落ち着け、そんなことはしてはならない。あの街は我々にとっては言わば血液庫、血液庫を空にしてしまっては我々は死んでしまう。このまま増やして、増やして、その中で血を頂くのだ。
(シャム)流石、ラドリー様そこまで考えているとは!
(ラドリー)だがもしも人間たちの供給がなくなった時は、リーナ、シャム、頼むぞ」
ここは吸血鬼界でも言わば王都なような場所、吸血鬼界の地位の低い者、(これからは吸血鬼と呼ぶ)は大人の血が高級であり、常に血に飢えている。先ほども言ったように何日も飲まなければ死んでしまう。だから3日に1度、大人の血を少しもらえるだけ。それが吸血鬼界の吸血鬼である。子供の血はなぜ美味いのか?それは肉小学校の育て方がいいからである、健康管理や清潔を保ちご飯などは血がサラサラになる食べ物を与えている。怪我をしたものなどはバイ菌が血に入っても治すように薬を飲ませている、だから子供の血は美味しいのだ。そしてまだ発達していない新鮮な血が流れている。
やみ付きになる。
たまらない。
やめられない。
おまけ
人はみな人類なのである。しかしどこに生まれるかにより生き方が変わるのだ、 1つは人間・1つは吸血鬼・1つは○○○○ の3択の道がある。 主人公(桜)は、人間に生まれたが他の立場に生まれる可能性はあった。