第十九話 桜の異変
桜ちゃん登場!
ーーーーーーーーーーーー病室にて(桜の様子)ーーーーーーーーーーーーーー
(桜)ここはどこなのパパ、ママ...肉が食べたいよ、肉、肉ーー
桜は食欲が抑えられない。ようやく目を覚ましたが目は赤く口からは唾液、肉が食べたくて暴れている。隣で治療を受けている肉の匂いが堪らない。
(桜)隣のお肉、食べていいのかなー
とても空腹だった。
(おじいちゃん)お嬢ちゃんよくなってよかったのう
隣のおじいちゃんは桜が見つめていたので微笑んでいた。
(桜)なんだろう、このお肉、なにか喋ってる。喋るお肉なのかなーいいや食べちゃお
声は聞こえたが何を言ってるのか理解が出来なかった。お腹が空いているせいなのだろうか。
桜はベッドから降りておじいちゃんに近寄った。
「クンクン」
(桜)あーなんていい臭いなの
「ガブリ」
(おじいちゃん)ぎやあぁぁぁぁぁぁぁ
おじいちゃんの手首の神経はおかしくなり手首はぐにゃっと曲がっていた。
(桜)見た目よりあんまり美味しくない...でもこっち側はどうなんだろう
「ガブリ」
(おじいちゃん)ぎゃあぁぁぁーーー
桜は美味しく感じなかったが空腹を満たすために平らげた。
「ゲプッ」
桜の服は真っ赤に染まり、口には肉の切れ端が付いており隣のおじいちゃんのベッドは血で染まっていた。
(桜)あれ...どうして桜の服に血がついているの、隣にいたおじいちゃんは...
桜はお腹いっぱいになると頭の中でいろいろな事が思い浮かんだ。記憶は肉を食べることにより元に戻ったが、口元になにかついている感じがした。手で取ってみると皮膚...自分がこんなことをしてしまったと思い気絶する。
(医者)桜ちゃんの容態は安定してるな
(看護師)そうですね
(医者)しかし、あの血まみれのベッド...
(看護師)桜ちゃんがやったのでしょうか?
医者と看護師は桜のことで話をしていた。
眠り続けて5日後、桜は気絶から目を覚ましたがまた飢えが来た。肉が食べたい、肉が食べたい、衝動が抑えられない。そして桜はまた食べて気絶を繰り返した。
(ママ)サクラ...サクラ
(桜)ママ?
(ママ)サクラ...目を覚ましなさい!あなたは化け物なの?違うでしょ、あなたは私の大切な子...
(桜)ママ...やっぱり桜...人を食べてたの
(ママ)そうよ、お腹が空いたら人間を食べるの?あなたはアイツらとは違うはずよ、あなたはこの世界を知りたがっていた...この人々の暮らしを守る気はないの?この人間界はおかしいの、パパもどうかしているの、この人間界を救えるのは桜だけなのよ
(桜)パパが...
(ママ)前にパパが言ったことを思い出しなさい
(桜)秘密の部屋と世界の謎
(ママ)そうよ、それに全て書いてあるわ、あとはあなたが、自分の目で確かめなさい。私はあなたの体の中にずっといてサポートするわ、だからあなたはこの人間界を救いなさい、ママはいつまでも見守っているわ...
そしてキラキラと光った光たちが桜の体の中にスゥーッと入っていった。
(桜)ママ...
「ハッ」
桜は目が覚めた。今のは全て夢だったのかな!肉が食いたいとは全然思わなくなっていた。だけど...私の周りのベッドにはまた誰もいなかった...
血がベットを染めていた。
これからも人食殺をよろしくお願いします。
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