第十五話 肉の選別
槙場は肉小学校へ急いで向かい、ルーシア先生に南の門での出来事を話した。
(槙場)というわけで子供の肉をお願いします
(ルーシア)わかったわ、そうね桜ちゃんの肉はどう?美味しいと思うわ
槙場はそれを聞いたとたん怒りと殺意が沸いた、この女、殺してやりたい。
(槙場)ルーシア先生、冗談ですよね...私の娘はだめです。しかも娘は入院中で怪我もある
(ルーシア)冗談よ、ただあの子、詮索が多いのよね、いずれ始末対象だわ。
(槙場)娘には詮索しないようにしっかり言っときますから...
(ルーシア)とりあえず今日は舞でどう?舞とその他9人で
(槙場)舞か...あーごめんよ仕方ないんだ
舞は桜の友達で、学校が終わると毎日遊びに来る。たまに槙場とも会ったことがある。とても行儀のいいこだ。でも槙場は桜が無事なら他の子供なんてどうでもよかった。
(ルーシア)ふっ、ふふふふふふふふふふふふふふふふ、ふふ
(槙場)ルーシア先生どうされましたか?
(ルーシア)いや、あのねいまから子供を殺せると思うとワクワクして心が躍っちゃうのよ
槙場は頭がおかしいと思った。なぜこんな奴が教育賞なんて取れているのか理解が出来ない。そしてルーシアは教室へ向かった。
(ルーシア)みんなー今日はね転校生がなんと10人もいるのよふふふ
ルーシアは肉リストを広げる。
(ルーシア)さて、この子は肉があまりついていないけど肌が綺麗で締まりもいいわね
ルーシアは独り言をぶつぶつ言い始めた。そして選んだ10人の名前を呼んだ。最初に舞を選んでいたのは桜への当てつけだった。舞を殺すことにより絶望するだろうと...
(女の子)嘘...私転校なの
(女の子2)せっかく仲良くなれたのに
(女の子3)やだやだ転校したくない
(女の子4)ぶぅぶぅーーー
今回選ばれたのは女の子のみ、みんな転校を嫌がる。
(ルーシア)このクソガキどもが黙って言うこと聞けってんだよあああぁぁーーウッザ
ルーシアはとても笑顔だが心の中ではイラついていた。
(ルーシア)みんな聞いて、転校するとね幸せが待っいるのよ
ルーシアは何とか切り替えて説得に入る。
(女の子たち)ほんと?
(ルーシア)ええ、料理だって、服だってみんな自由よ、しあわせ
それを聞いて喜んだが舞だけは泣いていた。
(舞)うえーーん桜ちゃん、えーーん、どうして学校にこないの...私転校したくない、桜ちゃんともっと、もっと遊んだりお勉強したりしたい
(翔太)舞、泣くな、俺が舞を守るから
(舞)翔ちゃんほんと?もう翔ちゃんしかいないから嬉しい
(翔太)俺とさ逃げよう、昔作ったあの秘密基地に
(舞)翔ちゃんありがとう
舞は涙がこぼれていたが、翔太の言葉が嬉しかった。
(ルーシア)さて転校する子は保健室に行きましょうか
(女の子たち)はーい
みんな嬉しそうにルーシアの後ろをついていく。
(翔太)先生、舞がトイレに行きたいみたいです
(ルーシア)そうなの?分かったわトイレが終わったら舞は保健室に来るのよ
(舞)はい、せんせい
しばらくたっても舞が保健室に来ることは無かった。
(ルーシア)舞、至急保健室に来なさい、舞、至急保健室に来なさい舞、至急保健室に来なさい舞、至急保健室に来なさい
放送で何度呼んでもこなかった。
(ルーシア)チッ、あのがきぃぃぃぃ―、まあいいわ、どうせこの学校からは出られないし
捜索は槙場に任せることにした。




