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人食殺  作者: ウルリン
第一章 裏切りの王
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第十四話 恐怖 南の門攻防

  ーーーーーーー数日後----------------


 ナードは人間界に到着した。そこはこの前怪物(大男?)が破壊した門、南の門だった。修復作業に数多くの民に手伝ってもらいようやく再建設したのだ。


(門兵) お前は何だ...


 見た事の無いものを目にした。勿論人間ではない、口からはヨダレがベトベト垂れていた。目はギョロっとしている。人間界でもこの怪物のことは極少数の人しか知らない。


(ナード)美味そうな肉だな暗黒界から飛んで何も喰ってないんだ、我慢できない喰っちゃおうかグへへ


(門兵)お、おいぜ、絶対に門を開けるな、き、騎士長様に知らせるんだ


  恐怖に満ちた声でなんとか入れさせないように必死だ。それを聞いたもう1人の門兵は、馬に乗り急いで王都に向かった。その時丁度殺人ロボットが停止された時だった。


(門兵)どいて、どいて、通して


 門兵は大勢の人たちをかき分けながら入り込んだ。


(騎士長パルン)何事だ


(門兵)南の門外側へ見たことのない怪物が接近中です。


「ざわざわざわ」


 民たちは騒ぎ始めた。


(騎士長パルン)まさか、またなのか...


(槙場)嫌だ、なぜ奴らが...


(ニック王)まさか...ばれたのか


 ニックと槙場は思い当たるようなことは勿論あった。



  マラリアは落ちた衝撃で足の骨は折れているが殺人ロボットの攻撃はぎりぎり受けていないようだ。


(マラリア)いててて、はぁはぁはぁ


 パルンの脳に衝撃がはしり我に返ったようだった。


(騎士長パルン)俺は何をしているんだ...マラリアを誰か病院に運べ、そして俺たちの軍は南へ向かう


(ニック王)まて、ワシとパルンと槙場だけでよい他の者は解散しろ


(騎士長パルン)しかし、これは我々の職務です。ニック王の出番では...


(ニック王)お前は危ない、落ち着くまでワシと一緒にいろ


  騎士長パルンはそれを聞き王様の命令に従った。その後ニック王たち3人は馬に乗り、南の門へと走った。



(ナード)人間...このおじゃを見ても抵抗するというのか


 門兵は騎士長殿が来るまで必死に耐えていた。


(ナード)肉を喰わせろー


 ナードも肉を目の前に必死で襲いにかかるが何分かたつと門を壊そうとする攻撃が収まった。


(門兵)か、帰ったのか...


 気になった門兵は門にある小窓から外を見た。見えたのは広大な砂漠だ。そのときナードのギョロっとした目が見えた。


(門兵)うわぁぁー


 そしてナードは左手で門兵の右目をえぐりとった。


「ブシュ―――――――――――」


(門兵)あぁぁぁーーー俺の右目があぁぁぁーーー


(ナード)これは美味そうだな


 取れた右目はまだギョロギョロと動いている。獲れたて新鮮だ。


(ナード)あー肉じゃないと満たないグへ


 門兵は必死に両手で右目を抑えて(ひざ)を着いている。


(ナード)さーて肉はもっと新鮮で旨いだろうなグァグァ


 ナードは小窓から左手を伸ばし怯えている門兵の右手を引っ張った。


「ガンッ」

「ガンッ」

「ガンッ」


 何度引っ張っても手から先の体の部分が引っかかっている。


(ナード)グワァーー


 ナードはそれを見て右手に持っている肉切断専用、最高の切れ味をほこる出刃包丁を使い門兵の腕を切り落とした。門兵は勿論激痛がはしっているはずだが、右目の痛みが強すぎて痛みをあまり感じていないようだ。ナードは取れた右腕を1度地面に置き、小窓から体を引っ張ろとしたが手が届かなかった。ナードの足元には門兵の血が流れてきている。


(ナード)右腕1本かぁぁグウ


「ヒヒーン」


 そのとき馬の鳴き声が聞こえた。ようやくニック王たち3人が到着したようだ。


(ナード)おじゃの獲物またきた


 ニックとパルンと槙場は目の前の血を流している兵士を見た。多量の出血で死んでいた。


(ニック王)遅かったか...


(槙場)そのようですね、右目がえぐりとられてますし


(騎士長パルン)よくも俺の部下を


「ドーン、ドーン」


 ナードは肉が増えたことにより攻撃の威力が増した。門が今にも破壊されそうだ。


(ニック王)怪物よ、これ以上の進行は許さん


(ナード)おじゃ肉喰う、お前は肉


(ニック王)ワシはこの国の王だ


(ナード)人間の王か、よく聞け、お前たちは肉なのに質も量もダメダメだ。だから暗黒界からきた、グへへへ


(ニック王)もうここへは来るな


(ナード)もうこない、だが子供の肉を沢山用意しろ、出来なければ門を破壊し肉喰う


(ニック王)わかった


(騎士長パルン)ニック王ダメです。あいつは俺が倒します。数少ない子供を提供するなんて子供たちは希望であり未来です


(槙場)仕方がなさそうですね、食肉庫が空になればお互い生きられない


(騎士長パルン)槙場お前、娘が喰われてもいいのか?


(槙場)いえいえその心配はありません、娘は喰われないようにしてあります


(騎士長パルン)は?おまええええ


(ニック王)パルン落ち着け、仕方がないことだ。


 パルンは情緒不安定になっていた。


(ナード)分かればいいグへへ、肉が新鮮なうちに暗黒界まで持っていく


 ナードは地面に落ちた右腕を喰いながら王に言った。


(ニック王)よかろう、パルンはワシとここに待機、槙場は学校にいきルーシアから子供の肉を受け取れ


(槙場)わかりました


 槙場は街の肉小学校へ向かった。入団試験を見に街から多くの民が王都に行ったが学校はいつも通りあった。






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