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人食殺  作者: ウルリン
第一章 裏切りの王
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第十一話 入団試験

(騎士長パルン)これより入団試験を開始する。今年も多くの者が来てくれいるな、感謝する。だが一つだけ例年と異なる事がある。今年は簡単に入団試験は通さない。知っている者もいるかもしれないがこの前、我々兵士・騎士は多くが死んだ。原因は非常に弱すぎたこと、そして舐められていたことだ。俺でさえも...だから入団試験を難しくした。それを達成した者こそが本物の兵士になるのだ。今回の内容は、科学者槙場が開発した試作品の殺人ロボットと戦ってもらう。この殺人ロボットは反乱が起きたとき対民として活躍してくれるように作っている最中らしい。殺人ロボットの強さは...私よりは弱い設定になっている。勝利条件は殺人ロボットの剣2本を落とす事、敗北条件は3分間決着がつかない場合また殺された場合だ。それでは健闘を祈る。


 騎士長パルンは500人の前で入団試験について説明した。ここは王都にある闘技場だ、騎士長パルンも公式戦はここで行った。観客席はほとんどが埋まり入団試験を受ける家族や親せきなど多くの民や貴族が来ていた。騎士長パルン・兵士長マラリア・科学者槙場・ニック王は上の特別席にいた。


(ニック王)今年は500人か…毎年人数が減ってるな、殺人ロボットに勝てるのは何人でるか楽しみだ


 ニック王は王座に座り片手にワイングラスを持ちながら喋っていた。


(槙場)まだ試作品のロボットですがついに役立つ時が来ましたか、万が一の暴走対策もしてあるのでご安心を


(騎士長パルン)それでは1番目の者は、闘技場の真ん中に立つのだ


(挑戦者)こんなこと聞いてない殺人ロボット何て...簡単に入団出来るから来たのに


 挑戦者とは民から騎士・兵士になりたいもののことを言う。


「ドドドドドド」


 闘技場の左側の扉が開く


(殺人ロボット)ウガギガ、ニンゲンコロス、コロス


 殺人ロボットは先ほどのパルンの説明通り二刀流であり切れ味は勿論、人間の肉をえぐり取れやすいギザギザしている。挑戦者が使えるのは普通の剣のみだ。


(挑戦者)ひ、ひぃー


 挑戦者は足がすくみ手は震えていてとても戦える様子ではなかった。それを見ていた殺人ロボットは自ら近づいて人間に(かた)る。


(殺人ロボット)オマエハムカッテコナイノカ、ギガガギ


 呟きと共に挑戦者の胸に剣を刺した。その剣は引き抜くと同時に臓器までも引きちぎる。臓器が飛び出た状態でも何とか、最後の力で起き上がろうとする挑戦者たが殺人ロボットは刺すことをやめることなくむしろ刺すスピードが速くなっている。既に死んでいてもお構い無しだ。


(殺人ロボット)シ、シネー、ガギガガギ


(ニック王)槙場、あの殺人ロボットは設計ミスか?少しやりすぎであろう。あれでは挑戦者に恐怖を与えているようなものだぞ


(槙場)いえ、あれはそういう仕様です。しっかりとどめを刺すようにつくってあります


(ニック王)そうか


(騎士長パルン)1人目は死んだため失格とする。それでは2番目の者、闘技場の真ん中に立つのだ


(挑戦者2)あいつ、あんなに剣さしてくるのかよ怖い、はぁはぁはぁ


 怖くて震え挑戦者1と同じように全く戦える状況ではなかった、それでも勇気を振り絞り前へ走る。


(殺人ロボット)コロス、コノゴミメ


 殺人ロボットは剣を投げてきた、スピードは結構速かった。


(挑戦者2)ひいっ


 挑戦者2は飛んでくると同時に頭を抱え込みながらしゃがみ剣をすれすれでかわした。そして考えた、こうなれば失格になり生き残れば、と...


(挑戦者2)ロボット、かかってこい


(殺人ロボット)ギガギィィィィィ


 殺人ロボットを挑発し、挑戦者2は逃げ回った。


「ブー――――――――」


 会場からは批判の声が飛び交う。


(民)おら、逃げずに戦えよこの腰抜け

(民)そうだ、そうだいくら金かけてると思ってるんだ


(騎士長パルン)残り30秒


(挑戦者2)これはいける、生き残れる


 挑戦者2は必死に走る。


(殺人ロボット)ニゲルナ、チキン、チキン


(騎士長パルン)時間切れだ、挑戦者2を失格とし死んでもらう


(挑戦者2)は、どういうことだよ


(殺人ロボット)ギガアアア


 挑戦者2は殺人ロボットに刺された。


(挑戦者2)そんな話聞いてない...


 挑戦者2は最後の言葉を残し死んだ。闘技場の死体はそのまま放置だ。


(騎士長パルン)挑戦者の諸君、俺の話を聞いていたか、こんなやる気のない奴は挑むなああああーー恥さらしもほどほどにしろ、やるなら勝つか死ぬかだ。


(挑戦者)そうだ、やる気がない挑戦者は受けるな

(挑戦者)パルン様の言うとおりだ。


 皆、納得していた。こんな者がいるから兵士たちは舐められるのだ。





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