第十話 兵士の強化
ここは兵士を育成する為の訓練場。この前、槙場を救出する為に多くの犠牲が出た。死んだ数は人類の1割を超え、騎士長パルン軍と呼ばれている精鋭たちも多くが死んだのであった。
(騎士長パルン)我々はこの国を守ることだ、守るためには誰よりも強くなくてはならない。
騎士長パルンは兵士たちを集めこの前の出来事について語り、自分の意思を話す。
(騎士長パルン)よし、すべての兵士・騎士は訓練を始めろ。優秀な者は我々の軍への加入を許可する。
兵士たちは即座に訓練を開始した。騎士長パルン軍に入ればきっと生き残れると思ったからだ。
(兵士長マラリア)パルン、多くの者が死んだんだな
(騎士長パルン)あぁ、あんなにも火炎瓶が降ってきたらそりゃあ避けられないよな...
(兵士長マラリア)お前、どうしれそれでも進んだんだ
(騎士長パルン)勝つためさ、後退しては負けだ
(兵士長マラリア)ふざけるな!、兵士は人形じゃない生きているんだ、私、私ならきっと後退させた
兵士長マラリアは怒りパルンを掴む
(騎士長パルン)そうか、マラリアお前は俺がしたことを否定するんだ、ならここから出ていけ
(兵士長マラリア)そんな、パルン...
マラリアは追い出された。
(兵士)これでもくらえ
(兵士2)あははは、それっ
騎士長パルンはその稽古を見ていた。
(騎士長パルン)お前たち、これは遊びじゃないんだぞ、真面目にやれ
パルンは顔をぶん殴った。
(兵士)パルン様、しかしこれはマラリア様の許可をいただいて...
(騎士長パルン)あいつの許可だと、俺の胸に付けている勲章が見えないのか?
(兵士)大変失礼いたしました。
(騎士長パルン)マラリア、あいつが兵士弱体化の原因かもしれないな
(兵士)そんな、ま、マラリア様ずっといい人です、貴方はこの国で一番強いかもしれませんが、やり方がひどいです。
(兵士2)おい、ちょっと言いすぎだって
(兵士)いいの、これくらい言わなくちゃわからないわ
騎士長パルンはまたマラリアと聞くとイラっときた。毎回マラリアマラリアマラリア
(騎士長パルン)ああ、よくわかったよ
「ブシュ――――――――――」
兵士の頭部は飛び首から血が噴き出す。
(兵士2)そんなの、そんなお前よくもーーーーー
兵士2はパルンに切りかかるが手首を抑えられ心臓を突かれた。
(兵士2)うっ
そのまま地面に倒れて死んだ。
(騎士長パルン)わかってないのはどっちだ?そこまで愚かなのに、この俺に口答えするとは少しは強くなってから言え
それを見ていた周りの兵士は今以上に真剣に取り組んだ。
(騎士長パルン軍兵士)騎士長パルン様、この前、ありがとうございました。おかげで私は助かり今もこうして生きています。
(騎士長パルン)あの時はすまなかった。必死に俺をおこしてくれて感謝する。
その子はこの前の街で騎士長パルンに必死に呼びかけた。兵士だった。もう死ぬんだと思っていたがパルンのおかげで何とか助かった。今は生き残った者として騎士長パルン軍に所属している。
(騎士長パルン軍兵士)いいんですよ、それよりパルン様、明日は兵士・騎士入団試験の日ですよね
(騎士長パルン)そうだな、今回は誰でも簡単に入団出来るわけではない。もう簡単に入れてすぐ死なれると困るからな、この前の科学者たちのような奴らが出てくるかもしれない。だからな今回は特別な用意がしてある。
(騎士長パルン軍兵士)そうなんですね、何を用意したんですか?
騎士長パルンは兵士の頭をポンポンと触る。
(騎士長パルン)それは明日のお楽しみだ、お前も稽古に励め、次はいつ戦いになるかわからないからな
(騎士長パルン軍兵士)了解しました。パルン様!




