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16話 宿探し
「さて、宿探しだ。さっきの受付の人に聞けばよかったな」
悠希はモッフルと一緒に泊まれるところを探さないといけない。
しかし、もう夜になる。
手当たり次第に宿に入るが、
どこも追い返される。
「馬小屋なら貸してやるよ?」
「馬小屋か…でも贅沢は言えないな。
お願いします」
やっと泊まれる宿を見つけた。
1泊1銀貨。ぼったくりだ。
「ごめんなさい、マスター。私のせいで…」
「何言ってるんだ。気にすることじゃないよ」
「はい…」
「とりあえず今日は寝て、明日ギルドに行って泊まれるところ聞いてみよう」
悠希たちは眠りについた。
「おはようございます」
悠希たちは朝早くからギルドを訪れていた。
「あら、早いのね。おはよう」
「今日は聞きたいことがあってきました」
「おう!昨日の坊主じゃねぇか!」
肩を組んできたのは、昨日の騒ぎを周りで見ていた男だった。
「どうしたんだ?依頼受けにきたのか?」
「違いますよ。従魔と泊まれる宿を探していて」
「あー…あったかな?なぁ、エミルちゃん」
「あまりないですが、あるにはありますよ」