13話 いざ街へ
「あれですか?」
「きっとそうだな」
大きな城壁に囲まれた街が見えてきた。
「おっと、そこの者止まれ」
エルグランドの入り口には門番がいた。
「モッフル、ここで待ってろ」
「はい!」
「あれ、モッフルその顔どうしたんだ?」
モッフルの口が真っ赤に染まっている。
「何匹か魔物がいたので、すれ違いざまにちょこっと食べました」
「汚いな…門番さん、すみません。
ちょっと待っててください」
「水球」
大きな水の塊が空中に浮かんでいる。
そしてモッフルの顔を包み込んだ。
「ゴボ、ゴボボボォ」
非常に苦しそうなモッフル。
「やっと取れたね」
「やるなら言ってくださいよ!」
ビショビショになったワッフルは、
ブルブルと体を震わした。
「こら、飛ばすな」
「だって…」
モッフルはしょんぼりしてしまった。
「温風」
悠希の手から温かい風が流れていく。
「もふー」
モッフルはなんとも幸せそうな顔をしている。
「終わったか?」
門番に声をかけられた。
「はい、終わりました」
「よし。この街へは何の用で来たのだ?」
「旅の途中でして、宿を探してます」
「そうか。ならば入市税が5銅貨だ。
その従魔はいらないが、その大きさはだめだぞ」
5銅貨…高い気がする。
たしかお金って、
10銅貨=1銀貨
10銀貨=1小金貨
10小金貨=1金貨
だったよな。
一泊1銀貨くらいだから、やっぱり高いな。
「そうですか…モッフル、小さくなれ」
「そんな無茶な!やってみますが…」
モッフルは徐々に小さくなっていく。
「できるのかよ!上級スキルだぞ!
そんなやってみてできるようなことでもないだろうよ」
門番に突っ込まれてしまった。
「それだけすごい従魔なのか。ならばその主人はどれだけすごいのか…」
「いやまぁ、こいつがすごいだけですよ。
じゃあこれお金です。入りますね」
「あ、そうだ。こういう街は初めてか?」
「はい、そうですが?」
「身分証作ると入場料が無料になるぞ。
冒険者ギルドか役所に行ってみるといい」
「ありがとうございます」
冒険者か。
それもまたいいな。
「あれですか?」
「きっとそうだな」
大きな城壁に囲まれた街が見えてきた。
「おっと、そこの者止まれ」
エルグランドの入り口には門番がいた。
「モッフル、ここで待ってろ」
「はい!」
「あれ、モッフルその顔どうしたんだ?」
モッフルの口が真っ赤に染まっている。
「何匹か魔物がいたので、すれ違いざまにちょこっと食べました」
「汚いな…水球」
大きな水の塊が空中に浮かんでいる。
そしてモッフルの顔を包み込んだ。
「ゴボ、ゴボボボォ」
非常に苦しそうなモッフル。
「やっと取れたね」
「やるなら言ってくださいよ!」
ビショビショになったワッフルは、
ブルブルと体を震わした。
「こら、飛ばすな」
「だって…」
モッフルはしょんぼりしてしまった。
「温風」
悠希の手から温かい風が流れていく。
「もふー」
モッフルはなんとも幸せそうな顔をしている。
「終わったか?」
門番に声をかけられた。
「はい、終わりました」
「よし。この街へは何の用で来たのだ?」
「旅の途中でして、宿を探してます」
「そうか。ならば入場料5銅貨だ。
その従魔はいらないが、その大きさはだめだぞ」
「そうなのか?…モッフル、小さくなれ」
「そんな無茶な!やってみますが…」
モッフルは徐々に小さくなっていく。
「できるのかよ!上級スキルだぞ!
そんなやってみてできるようなことでもないだろうよ」
門番に突っ込まれてしまった。
「それだけすごい従魔なのか。ならばその主人はどれだけすごいのか…」
「いやまぁ、こいつがすごいだけですよ。
じゃあこれお金です。入りますね」
「あ、そうだ。こういう街は初めてか?」
「はい、そうですが?」
「身分証作ると入場料が無料になるぞ。
冒険者ギルドか役所に行ってみるといい」
「ありがとうございます」
冒険者か。
それもまたいいな。