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正邪の交心  作者: 八木うさぎ
第2章 ダブル・フェイス
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<小話>年頃の色恋沙汰

 駿河さんが戻ってきたのは昼過ぎ――――つまり本日最後の授業である四時間目の途中で、しかもそれは『私物をこのままにしておいたら明日日曜で取りに来れないから』という、なんとも言いがたい理由からだった。



 余談だけど、双葉高校の生徒に怪我させたっていう事件の加害者。どうやらアレは、



 あの板倉くんだったようだ。



 しかもクラスメイトがおもしろおかしく話しているのに聞き耳を立てて得た情報によれば、被害者はなんと板倉くんが中学時代からずっと付き合っていた彼女だとか。



 彼女がいるのに昨日鷺宮さんに告白したのがことの発端らしく、その話を聞いた彼女が鷺宮さんの前に姿を現して脅迫とまでは言わないけど脅したようで、それを知った板倉くんが彼女にどうしてか怒りという感情を抱いたようで。



 鷺宮さんのいない場所で二人は会い口論となった末にあろうことか板倉くんが護身用として所持していたらしいバタフライナイフで彼女に全治二ヶ月になるほどの大怪我を負わせたとか。



 いわゆる『恋のもつれ』ってやつらしい。まあ僕には無縁な話だけど。



 その鷺宮さんはというと昨夜事件に少なからず関与している可能性があるかもとかで警察による事情聴取を受けていたんだとか。今朝会ったときには昨日そんな大事があったような様子は全然見られなかったんだけどなぁ。



 とにかく、とある男女のいざこざに巻き込まれて損な役回りをしている鷺宮さんが可哀想に感じられた。



 モテ過ぎちゃうっていうのも・・・なんだか考えものなんだね。


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