おいでおいで
ヘッドライトに照らされた
セイタカアワダチソウたちが
今日もおいでおいでをしてる
そんなに揺れて揺れ揺れて
おいでおいでと体を振って
どこに誘うというのだろう
そんなに揺れて揺れ揺れて
おいでおいでと体を振って
誰を誘うというのだろう
高く伸びた茂みの奥に
秘密の家でもあるのだろうか
固く尖った穂の先が
天国だとでも言うんだろうか
おいでおいでと手招きされても
とてもついてく気にはなれず
それでも無視をできないほどに
ヘッドライトの先は暗い
夜の壁は空だけ黄色い
早く明るくなりますように
ありがとうございました。