表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/114

アタタカイヤミ 34


「真部」

「ん?何だ、笹原」

 真部が物置が置かれている部屋でゲームを探しているときにぼくは声をかけた。

「あのさ、ぼくは今携帯持ってないから、電話、貸してくれないかな?」

「ああ、いいよ」

 拍子抜けするほど、あっさり返事をもらって真部が歩いて行った。ぼくはすぐに後を追いかけた。

「え、いいの?そんなに簡単に」

「ああ、友達の電話を失敬する事なんて当たり前なことだ。俺も携帯を忘れたときはよく友達の電話を借りた物だ。母さん、電話使わせてもらうよ」

 真部の母さんが台所にいた。真部のお母さんはかなり、ふくよかな体型をしていて、たるんだ頬をにっこりさせて僕に話しかけてきた。

「ああ、どうも」

「ええ、どうも。光の友だちかい?」

「はい、そうです」

「どうも、それじゃあ、お使いになってね」

「はい」

 それに真部も。

「ほら、どうぞ使え」

 そう言って、真部は電話を指していった。

「じゃあ、使います」

 それでぼくは家に電話をかけた。

『はい、もしもし、小城ですけど』

「あ、おばさん。ぼくです。一樹です」

『ああ、一樹君!どうしたのかしら?』

「あ、それはですねえ、今真部の家で友だちが集まっているんですけど、それで夜遅くまで遊ぶことになったから帰り遅くなるんだ。それを伝えておこうと思ったんだ」

『ええ、そうなの。わかったわ。じゃあ、お夕飯はいらないと言うことでいいかしら?』

「はい、そうですね。それじゃあ、そういうことでお願いします」

『はい。了解しました』

 それで電話が切れた。ぼくは受話器を置いて真部に言った。

「おわったよ」

「ああ、わかった」

 それでぼくは2階へと上っていこうとした。

「ああ、ところで」

「ん?何だ」

「夕飯はつくんだよね?」

「ああ、つくよ。さっき母さんに言ったから」

「ああ、わかった」

 それで2階へと上ろうとしてるとき、ふっと真部の方に向いていった。

「何か手伝えることはない?なんか運ぶ物があるなら運ぶけど」

 それに真部は手を振ってこう言った。

「いや、大丈夫。そんなにみんなで遊べるゲームなんてないからな。笹原はうちの中にあるお茶を持って来といて。ペットボトルのウーロン茶と緑茶があるから、それを持って来といてくれ。あと、紙コップを4つ。場所は母さんに聞いてくれ」

 そう言って真部は物置に向かった。

 真部にそう言われて、ぼくは冷蔵庫のあるキッチンに向かった。

「おばさん」

「はい、何でしょう」

 僕はおばさんをよく見た。

「おばさん。冷蔵庫借りていいですか?」

「ええ、どうぞ」

 ぼくは緑茶とウーロン茶を取り出した。

「あの」

「ん?なんだい?」

 ぼくがおずおず尋ねるとおばちゃんはにっこり笑った。

「紙コップ、どこにありますか?」

「ああ、それね。…………はい、これだよ」

 おばさんは食器の下に置いてある棚から紙コップを出した。

「あ、はいありがとうございます。そうですね、4つあればいいです。はい、ありがとうございます」

「ええ、しっかり遊ぶんだよ」

 おばちゃんはまるで田舎のばあちゃんみたいな気さくな感じで言った。(ところで、岡山は田舎なのだろうか、都会なのだろうか?都会とは思えないけど、ど田舎な訳ではないよな。まあ、所によれば自然しかないと思うけど、でも、一応岡山市は田舎風の都会みたいな所だし、ちょっとよくわからん)

 それを抱えぼくは2階に行った。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ