アタタカイヤミ 24
僕たちはふじうらから、まず瀬野駅方面の道を行って、そこで瀬野駅には行かず南西方面の国道220号の道を少し進んでそこに小道があってそこに入る。それから、その小道の沖に入る道に寺島さんは進む。そして、住宅街のある細々とした道に入ってその一角に真部の家があり、僕達はそこに到達した。ずっと、寺島さんのあとをついてきたのだが、改めてみると寺島さんの体は華奢さを感じさせた。
スタイルはきれいなのに、性格はあれだからなぁ。とにかく残念な女の子だ。
それが僕の可憐な寺島さんの体格を見た感想だった。ともかく、真部の家は屋根瓦などがある古い日本の家だった。
「笹原君、こっち、こっち」
「あ、ああ」
寺島さんに連れて行かれ、裏庭に行き、自転車を止めた。それから、真部の家に立った。真部の家は古い日本の住宅で瓦なんかがある、それは古い家だった。チャイムを押したら、真部がでて、すぐに開けると行って切れた。
僕たちは二人で待っていたけれど、やがて、寺島さんがこう切り出してきた。
「どう?笹原君。光の家を見た感想は?」
「ええ、まあ、驚きましたね。こんな古風な家だなんて」
「でも、この辺じゃあ、こう言うのは別に珍しくないわよ。ほかにもこんな家は結構あるからね」
「へぇ。そうなんですか」
そんなことを話していたら、真部がすぐ家の鍵を開けた。
「よく来たな。それじゃあ、上がって」
「おじゃましまーす」
「おじゃまします」
それで僕たちは家に上がった。家は少し小さめな外観をしていて、入ってみるとやはり玄関は狭かった。玄関にはおそらくスリッパなどを置く戸棚の上に狸の置物とアロエの植木鉢が置かれてあった。そして、僕達は階段を上がる。階段を上がる最中に僕の鼻はキンモクセイのような香りを嗅いだ(かいだ)。部屋に入るともうすでに来ていたフレイジャーはこちらに一瞥をして、すぐに問題集に取りかかっていた。
布団とテレビとちゃぶ台と座布団が置かれてある、普通の部屋だった。
「さ、どうぞ」
「ほら、笹原君も入ろう」
「ああ」
それで寺島さんはフレイジャーの隣の席に移動した。ぼくも寺島さんの隣に移動する。真部はぼくとフレイジャーの隣に移動して、みんなは座布団に座る。
さて、まずは数学から解かないとな。
そう言って、僕たちは勉強をし始めた。
ぼくは数学の微分・積分をやっていたが全くよくわからなかった。教科書をよく読んでしようとしたが、やはりわからなかった。
「ああ、ダメだ」
「ん、何がだめ?」
ぼくの言葉に寺島さんが反応してきた。しまった。
「ははーん、あれだ。微分・積分で止まっているんだ。しかも、初歩の極限で止まってるじゃん!笹原君、大丈夫なの?」
「ま、まあ、大丈夫ですよ。赤点を取ったら追試を受ければいいんで」
「もう、赤点なんか取らないように勉強してよね。いや、してるのか。まあ、いいや。それでね極限はね、このlim1|nでね。このnの単位が大きければ大きいほど、0に近いの。わかる?」
「……………だから、この答えはこうなる訳なの。わかった?」




