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この世界のお金事情

更新止めすぎてすみませんでした!!リアルがバタバタしてて(汗)

居間にまだいたカイルさんたちに町まで出掛ける旨を言うと、「そういえばお金について言ってなかったね。」と言われ、まずこの世界のお金について説明された。

机の上に懐から出した小銭を5枚並べられて、指で小銭を指でさしながら、


「価値が低いのから言うと、この赤いのが1ゼル。後は20個ごとに上がって黄色1オン。銅色1セン。黒1リン。銀色1レーユ。これより上に金色1アリーがあるけど庶民はほとんど見ないね。さっき飲んだリョザのジュースが2ゼルぐらいと考えて買い物してごらん。…まだ、国は君を記録していないから今日のとこは私の財布を使いなさい。どうせ3人ともあまり貯金してないだろうからね。」


「「「うっ!!」」」


その場の皆の視線を集めた3人は、あからさまにギクッとしてあらぬ方向に視線を動かした。

いくら貰っているのか知らないけど3人とも使い込んでいるのか…。


「でも、僕もそんなに貯金ないかもしれないですね。趣味とおやつにつぎ込んでいるので…。」


レオンがフルーツとクリームがいっぱい載ったタルトを、目の前に置きつつ少し照れながら言った。

…レオンの目の前には生クリームの絞りの残骸と、空の皿が何皿か積み重なっているのだが…これ全部1人で食べたのだろうか。

なんという……見た目との差がすさまじい。


「レオンはおやつは兎も角、絵の具や粘土の、質のいい材料につぎ込んでるだけじゃない。能力的にも必要経費。でも3人は本やら食べ物やらその場の娯楽やら…。今は良くても将来的には貯金がないのはダメダメ!困るのは自分なのよ。」


イザベラさんがため息をついて言った。

結婚して子供がいる人だから余計に貯金の有無を実感しているのだろう。

しかしこの世界(いや国?)は小銭だけしかないのだろうか。だとしたら少し不便じゃないか?聞いてみよう。


「カイルさん。ここはこの小銭しかないんですか?紙幣とかは…?」


「紙、幣?」


え、なんで疑問形。そんな初めて聞いた単語みたいなリアクションまで。


「紙幣って紙のお金の事ですよ。私がいた世界は小銭と一緒にどこの国もあったんですけど…まさかここはそんなものないんですか?」


「そんな、紙に価値を付けるだなんて。小銭なら溶かして形を整え生産できるけど紙は手間が掛かり過ぎて出来ないよ。結の国はそんな事できたのかい?」


まさかそこまで文明が進んでいないとは!でも、確かに印刷機ができたのそんな昔じゃなかったし、この国の雰囲気からしてそこまでは難しいかな。


「はい。私の国日本ではお金の単位は一律『円』で統一していて小銭で1、5、10、50、100、500円まで。紙幣で千、5千、1万という感じでした。あ、2千もあったっけ。…一から覚えなきゃいけないですね。後で、紙と書くもの貸してもらえますか?単位と色覚えるんで。」


「何。お前のとこ万とかそんなのあんのかよ。めんどくさ。」


「…何言ってるの。たぶん要も使ってたよ。名前と見た目からして日本人じゃん。私と同じ国。」


カイルさんから渡されたお金の入った巾着をスカートのポケットに入れながらツッこんだ。


「…え?」


「あ、記憶ないんだっけ。…他の皆は違う国の人だけど『要』は日本人に使われる名前だったよー。」


「…じゃあなんだよ、俺の前世は日本人?ってことか?」


初めて自分の前世の情報が手に入った要は見るからに動揺していた。

そりゃ、記憶がない状態でいたから少しでも自分を知れる事は凄い事だろう。


「うん、たぶんそう。日本のどこに住んでいたとかは分かんないけどね。見た目からして私と同い年くらいかな…。高校生だとは思うんだけどね。さ、案内してくれるんでしょ。行こうか。」


「じゃあ近くにいる人に言って馬車を出してもらおうか。エリザは持って行く本は2冊までにしろよー。」


そう言ってテオは先に廊下に出て人を呼びに行った。

その後を2冊本を持ったエリザが追い部屋から出ていった。

私も出て行こうとしたら、私の横に来た要がこっちを見てボソッと言った。


「…いつかで良いから…その日本について話してくれ。…知りたいから。」


「じゃあ少しずつ話そう。…とりあえず今は買い物だけどね!」


しんみりした空気を吹き飛ばそうと最後は少し強く明るめに言った。






エリザは私のイメージで書いてます。常に本を持ち歩いている、常に読み続けている。常に新しい本を求めて(以下略)。積み本があると幸せですよ!?まだ読めるってね!!

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