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太陽の笑顔  作者: みなつ
3/12

3*妄想に邪魔が入る時

「じゃあ、部活頑張ってなぁ!りあ、七瀬ちゃん、なつか、美香ちゃんばいばーい!」

「彩乃もバイト頑張ってなぁ♪ばいばい!」


手をふりあって、彩乃と昇降口で別れた。

彩乃は、部活よりもバイトに燃える高校1年生です。

通称、金の亡者栗城彩乃



「じゃあ、美香も行くわ♪バスケ頑張ってな!!」


「ありがとー♪もう可愛いな美香ちゃんは!!」

「りあにゆうてないから、うちにゆうてるから」

「なんでそんなことゆうの…」

「え?ほんまのことやん」


「なつか止めなさい。そして、りあも泣くな!!」


だってだって…


「みんなに言ってるよ♪」


美香ちゃん…

可愛すぎるだろーがー!!

発狂するわ。

萌えるわ。イヤマジデ


「みかりーん!!!!!!!!萌えー!!!!君の笑顔にフォーリンラブ!!!!」


違いますよ。

誤解しないで下さい。

この公共の場で怪しいことを叫んでるのは、私じゃないです。

なつかです。


「やめんかっ!!!!なつかねー、TPOを考えなさい!!!ここパブリック、下駄箱の前、たくさんの人行き交ってるからね?!分かってる?こんな公共の場で怪しいこと叫んでは、いけません。小さい頃に教わらなかったの?!!」


「お母さん、自分の気持ちを素直に言えるのは、すごいことだって言ってたよ??」


お母さん素晴らしいな。

すてきやん。


「いやいやいや、確かにそれは、良いことだけれども!!!そんなんゆわれたら、反応しにくいわ!!素直にゆうのは、良いことだけどね、時と場所と場合を考えてね?TPO!!TPO!!」


ななちゃん何で2回言ったの??笑


「TKG!!!!!」


「卵かけご飯じゃねーよ!!!TPOだよ!!一文字しか合ってねーよ!!どうやって聞き間違えたんだよ?!逆にすごいわ!ほんとあんたの頭の処理能力どうなってるの?!!」


「天才かな」


「何どや顔してんだよ!!なんもどやることねーわ!!何、やってやったぜ☆みたいな雰囲気作っちゃってんの?自由か!!!」


「いや、何でなつかがどや顔したとか決めつけるん??ななちゃんのどや顔の定義がみんなに通用するわけちゃうからな。」


「え、ちょ、りあ?さっきまで変に笑ってるだけだったのに、何でいきなり私攻めるみたいになってんの?!!しかも、キレるとこそこ?!!」


いや、だって、かまってくれんから、寂しくて。

入ってみました☆


「いやいや、りあの言うとーりやわ。どやの定義って人それぞれやもん。」

「そうやんなー、さすがなつか!」

「やんなー、りあ素敵やん」

「ありがと。なつかも素敵やで」


しばし、なつかと愛を語らいました。


「お前らねー!!!こんな時だけ団結すんの止めて!!何で全面的に私を否定しようとすんの?!!何この扱いの低さ!!彩乃の気持ちが分かるのが何かやだわ!!!」


うわー、彩乃に超失礼なこと言ってるー

ななちゃんさいてー


「「ななちゃんさいてー」」


なつかとハミングしました!!!!

ふー♪さすがやな。


ななちゃんが今にも、大声で突っ込みを入れようとしたその時!!!


「りあ?何しとん?もう練習始まってまうで!!」


後ろから聞こえてくるその声は…

ハスキーボイスで中々の男っぽさを醸し出しながらも、少年のような無邪気さを含む口調。

人懐っこそうな、明るいその声色は、好印象以外の何物でもない。


その声は!!!!!!!!!!

無理だわ!!!!!!!!!!

振り向けないわ!!!!

振り向きたいわ!!!!

でも、振り向いたら、完全に吐血するわ!!!!


「英志くん、もう練習始める感じなん?!」


おい。なな。

雰囲気壊すな。

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