1*蛇口になりたい。
新連載!!
「えーし!」
大切な人の名前を呼べること。
「なんや?りあ」
返事がかえってくること
名前を呼び返してくれること。
それは…
決して当たり前ではない
幸せなこと。
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「りーあ、…りあ!!」
「わわわ!!!な、なにー?」
ひときわ響くアニメ声の友達…
その声を聞き、我に返る。
「なにボーッとしてんの?」
「いや…別に〜」
いえませんよ。
えぇ…いえませんとも!!
えーしを見て、あらぬ妄想をしてたなんていえませんよ!!
「まーた、英志くんみとったんやろー?」
ニヤニヤとした、品のない顔をして笑う、アニメ声。
分かっとんなら聞くなやぁぁあああ!!!
恥ずかしいよ?
うん、恥ずかしいよ?
なにこの羞恥プレー
「いや、別に?見てへんから。ほんまに」
必死に平静を装い、
言葉を発するけど…
無念
私の口から変な笑いがもれました。
「りあ、笑い方きもい!!そして、分かりやすいな!!
ここまで分かりやすいと逆に可愛くて、いじりがいがないわ!!」
でましたー
アニメ声の長文突っ込み(*^)/☆(+。+*)
「アニメ声突っ込み長い」
「なにが?!!ってゆうか何?りあの中で私の呼び名アニメ声なの?!!純粋にショックだわ!!大体、私アニメ声じゃないからね?!!それから、突っ込みでもない!!私中学までは、ボケだったからね?!!」
「ぼーけぼーけぼけ♪自称ぼけ♪」
はい。みなさん誤解なさらないで下さい。
この変な言葉(某ジブリアニメの主題歌にのせた)を発したのは、私ではありません。
変な友達の南都夏ちゃんです。
「なつか…いきなり入ってきて、おはようの前にそれか?おい。大体、自称ぼけってなんだよ?!!それから、なに、某ジブリアニメの主題歌にのせちゃってくれてんの?!!わぁ、リズムぴったり☆ってならないからね?!!!」
「えー、最高の歌詞やったのにー、わがままやな」
「なんで?!なんでしょーがねーなーこいつみたいな顔してるの?!!それ、私が思うことだからね?!今の歌詞で最高とか思う奴、最高のマゾか相当のジブリ好きだからね?!!」
「ぼくは、ととーろが大好きでーす!!!!」
「こんなとこで盛大な愛の告白いらねーんだよ!!!!しかも、なんでトトロのとこ発音いいの?!外国人かぶれか!!!」
「でたー!!!例え突っ込み」
「例えてねぇよ!!!なんなのもう!疲れるわ!!」
朝から元気だねー
ななちゃんふぁいとー
七瀬=アニメ声
という法則が成り立ちます。
まだまだ続く、2人のやりとりを完全傍観者で楽しく見ていた。
だんだん寂しくなってくる。
かまってよー
少し拗ねて、窓の外を覗く。
ちょうど、バスケ部の朝練が終わったところのようで、数人の人の中から、すぐえーしを発見し、じっくり観さ…
その姿を目で追った。
うん。綺麗な表現しようか。
しばらく部活仲間とはしゃぎ回るえーしに目を奪われていた。
ちょ、ほんとに何で、あんな可愛いんだろうなぁ。水遊びなんかしちゃって。何?
あの弾ける笑顔。
ときめくわ!!!!!
鼻血出るわ!!!!!
夏の気温より熱い自信があるわ!!!!なにが?
あー、すてきやな。
ほんまに。
あー、蛇口になりたい。
ごめんなさい。
自重します。
そんなこんなで私が大爆発していると…
目があった。
その瞬間、うろたえる私をよそに
「りあー!!!!」
大きな声と大きな笑顔で私に手を振ってきた。
殺すきかっ!!!!!!!!!
今なら、死ねるわ!!!!
嬉しすぎて、吐血しそうだわ!!!!!!!!!!
幸せすぎる拷問に耐えながら、私も笑って手をふりかえす。
ひきつっていないことを願う。切実に。
「ちょ、りあにloveフラグがたってる!!」
「ふー♪青春ふぃーばー♪」
後ろからそんな声が聞こえた気がしたけど、ほんとどーでも良かった。
なんか、どんどん新しい小説が増えてる(笑)
ちゃんと更新しないとーツ
ちゃんと最後まで書きたいな!
かこ!よし!