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アステリ
怪我から回復し、再び隊に戻る頃、王宮からの使いが俺の元にやって来た。
「コリア様からお呼びが掛かっています。なるべく急いで来るように、と」
伝令はそれだけ伝え、俺から承諾の返事を聞くと王宮に戻って行った。
「聖女王が乱心しました。自ら産んだ子を殺しています」
王宮に着いたばかりの俺に前置き無くコリアは伝えた。
「状況が見えません。一体、何があったんですか」
次期女王として認められたコリアを前に、以前ほどの気安さでは接する事は出来ず、俺は少しかしこまって話を聞いた。
「分かりません。しかし、このままでは国の威厳に関わります」
コリアは玉座から真っ直ぐに俺を見つめた。
……玉座から。つまり、そういうことか。
「聖女王を討つのを手伝って下さい」
コリアは言った。
俺は頷き、それを見た彼女はようやく安心した様に緊張した面持ちから、少し笑顔が溢れた。
まさかクーデターの片棒をかつぐ事になるとは。数ヶ月前の俺には思いもよらなかった事だろう。
いくら武力に長けた聖女王でも、無防備な産卵中ならば、女王の護衛さえ排除してしまえばチャンスはある。
それから俺とコリアは計画について細かく詰めていった。




