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イヴ

 自らの意思で生命活動を止めることが私たちには出来なかった。管理する聖域(エリア)を放棄する事を“大いなる意思”(マザー)は許してはいない。

 妻が亡くなったのは事故だった。星間を移動するワープホールの座標が狂っていた。定期的に修正される筈の座標の隙間に“はまって”しまったのだ。その後、彼女を見つけ出すことは出来なかった。


 宇宙空間は未だに膨張し続けている。“大いなる意思”(マザー)の試測では36兆年後に数%程度の星系が消え、徐々にビッグフリーズが加速するとされていた。

 世界の端に行くほど存在概念があやふやになり、自己を保てない。有機体である限り、人類は“外側”の攻略を諦めざるをえなかった。

 インナースペースとも呼ばれる“内側”の攻略が始められたのは200年程前。その母体となったのはイヴと名付けられた地球のアフリカをルーツに持つ女性。彼女の細胞に科学的コンタクトを行い、今は管理空間の維持以外の殆ど全ての機能を持って解析/調査にあたっている。

 人類が期待したのも無理は無い。“大いなる意思”(マザー)がインナースペースに持続可能な居住空間を発見したからだ。


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