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花見

作者: 奥嶋光

日常のひと時に時の流れを感じた出来事。

4月上旬、近所の公園で花見をした。

桜の名所ではなく住宅街の中にある地域の憩いの場だ。

ベンチに座りスーパーで買った缶ビールを開け、棒サラミを齧り出した頃、まだ子供達が遊んでいた。

静かに桜を見たかったのでうるさいなと思ったが、仕方ない、見守るとしよう。

10人位は居るだろうか、男の子達が元気良くサッカーやボール投げをして遊んでいる。

ボールが飛んでくるのを気を付けながら、桜を見てボーッとする。

ああ、落ち着く、大人にはこんな時間が必要なのだ。

ちびっ子が勢い良く蹴り上げた虹色のゴムボールが高く舞い上がる、桜の木の中に飛び込んで地面に落ちると桜吹雪が舞っていた。

粋な演出をしてくれたものだ、ひそかに彼のファインプレーを讃えていると桜が急にキラキラと光り出した。

雲の切れ間から夕陽が出てきたのだ、夕陽が薄ピンクの桜をライトアップする中、飲むエビスビールは格別な味だった。

チャイムが鳴ると、じゃーな!またな!と元気な声が飛び交う、それは静寂への合図だった。

子供達が帰った後、静かになる公園。いつの間にか子供達に感情移入して、子供の頃を思い出していた。

缶ビールも空になる頃、散った桜の花びらを見て思う、人生なんてあっという間だな。

これ読んだらすぐ行かないと間に合わないよ!

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