プロローグ44 【9月25日/部活選択決断日1日目】5/【イメージサンプル】1
【芳一】が【インビジブル・サポーター】に色々質問していた頃、【桔梗】は質問タイムにはせずに、【一夜】あたり3本まで見れる【部活動】の【イメージサンプル】を見る選択をしていた。
【芳一】と【瑠璃】とは後日、報告会をする予定なので、しっかりと見ておこうと思っている。
【桔梗】がまず、【1本目】として選択したのは、【芳一】が【初等部4年生】で【選択】しようと思っている【ゲーム制作部】だ。
【ゲーム】を作る才能が無いので、【桔梗】はこの【部】に入っても一年間活動する自信が無いので入ることはしないが、【芳一】がどんな活動をする事になるか気になったのでちょっと見てみようと思ったのだ。
【ゲーム制作部】の【イメージサンプル】はこれまでの【初等部4年生】の【部員】が【活動】している【シーン】をランダムに切り取り、その【映像】が流れる。
当然、多くの【ゲーム】を作った者が【イメージサンプル】に出てくる確率が高くなるという仕組みになっている。
【ゲーム制作部】の【部員】の一年間の実績は、【初等部4年生】で、平均、3作品という事になっている。
一年間で3作品というのは少ない気もするが、それだけ、1つの【ゲーム】を作り上げるというのは大変な作業という事になる。
そんな中、36作というとんでもない数の【ゲーム】を作った者が居た。
それが、超天才、【天村 能活】である。
36作という事は1カ月3作作っているという事であり、【部員】の平均の12倍という事になる。
もちろん、全てが完成度が高い【ゲーム】となっている。
しかも彼は、【飛び級】の課題となる【現実世界】でそれらの【創作ゲーム】と同等以上の作品を5作作っている。
それは、【初等部】の【飛び級資格】どころか、【院等部】の【飛び級資格】を満たしているという事になるのだ。
つまり、【能活】は、ほぼ、【中等部1年生】への【飛び級】が確定(後は試験をクリアするだけで確定)となっている。
それだけ作品を作っているので、当然、【イメージサンプル】として早速選ばれており、【桔梗】は彼の【作品】の1つを見ることになった。
【イメージサンプル】として出た【ゲーム】の名前は、【コミックレベルマックスヒーロー】と言う【ボードゲーム】だった。
あくまでも【イメージサンプル】なので、【ゲーム】の全体像はざっくりとした感じでしか表現されていないが、プレイヤー達は、【コマ割り】だけされた何も描かれていない【漫画】の原稿の様な【ボード】(磁石が入っている)を何枚か受け取る。
そこに、ルーレットや山札になっているカードなどを引きながら、コマを移動させて【キャラクター】などが描かれた磁石入りの【パーツ】などを集めて、【ボード】に貼り付けて【漫画】として完成させるのだ。
その【漫画】を見て、面白さとか、格好良さなどを評価して、得点を決める。
そして、ある程度の経験値が貯まったら、【レベル】がアップする。
この【ボードゲーム】は、いち早く【レベルマックス(レベル10)】まで成長したプレイヤーが一抜けとなり、多くの得点を得る。
が、一位抜けしなくても、裏技で、【レベルウルトラマックス】として、【レベル10】を超える状態にも出来るし、プレイヤー達の評価が割れると決戦ゲームなども存在する、ちょっと複雑な内容になっている。
だが、プレイヤー同士評価しあう所で【テーブルトークゲーム】の要素も混じっており、新しい感覚の【ゲーム】として成立していた。
【ゲーム】の【ルール】がよくわかっていない【桔梗】だったが、【ゲーム】の楽しそうな雰囲気は何となく理解出来たのだった。
だが、感想としてはやはり自分には全然向いていない【部活】だなと実感したのだった。
【桔梗】は続けて2本目の【イメージサンプル】を見ることにしたのだった。