プロローグ42 【9月25日/部活選択決断日1日目】3/質問タイム1
自分の姪がこの前の関西人に絡まれている事に気づかなかった【芳一】は、その夜、【都立夢異世界部活学校】で、【初等部4年生】の【部活】を決めずに、【インビジブル・サポーター】への質問タイムを選択した。
【桔梗】は3本の【イメージサンプル】を視聴を選択、【瑠璃】はいつもの様にあまり時間が確保出来ないが、【部活見学第5夜】として【異世界交流部】の【見学】を選択した様だ。
そこで、今朝、【桔梗】に【メール】で聞くと伝えていた【都立夢異世界部活学校】の期間の短縮は出来るのかどうか?を聞いて見た。
すると、【インビジブル・サポーター】は、
『【唯野様】の質問にお答えします。
答えは【イエス】です。これは貴方様の様に、その事に気づかれた方のみの限定になりますが【飛び級制度】と言うものは存在します。
【飛び級】出来るのは、
【初等部4年生】、【初等部5年生】、【中等部1年生】、【高等部1年生】、【大等部1年生】、【院等部1年生】の最終日のみとなっております。
【飛び級制度】を選択し、【初等部4年生】の最終日までに一定以上の【活動実績】を示し、試験をクリアすれば、【初等部5年生】を【飛び級】し、【初等部6年生】か【中等部1年生】として活動する事が可能です。
【初等部5年生】の最終日でも同様の条件で【中等部1年生】への【飛び級】が可能となっております。
同様に【中等部1年生】の最終日では、【高等部1年生】へ、【高等部1年生】の最終日では【大等部1年生】へ、【大等部1年生】の最終日では【院等部1年生】へ、【院等部1年生】の最終日では【卒業資格】を得る事が出来ます。
つまり、最短では、【初等部4年生】、【中等部1年生】、【高等部1年生】、【大等部1年生】、【院等部1年生】の5年間で【卒業資格】が得られます。
20年間活動しなくても4分の1の5年間で【卒業】が可能となりますが、【飛び級】の【資格】を得るにはかなり難易度の高い【活動成果】となる【課題提出】と【試験】をクリアしなくてはなりませんので、あまりお勧めは出来ません。
無理をせず、20年間【部活動】をなさる方が無難と言えます。
それでも選択なさるというのであれば、お止めはしません』
と答えてきたのだった。
この質問に対しては大体解った所で、次の質問をする。
次は、
「【夢異世界部活学校】は都道府県に1つずつ存在すると聞きましたが、【夢異世界部活学校】同士の交流とかはあるんでしょうか?」
と聞いた。
『お答えします。基本的にはありません。
各学校で個別に【部活動】が行われておりますので。
ただし、条件が整えば、【同じ部活、同じ学年同士の交流】はあり得ます。
現時点では、あまり活発な例はありませんが、あり得ない事ではない事ではあります』
「なるほど。じゃあ、【部活】の年中行事とかはあるんですか?」
『【部活】によってはありますが全ての【部活】があるとは言えません。
【夢異世界部活学校】の【部活】は最初に【部活】を考えた【部員】が【初代部長】として、その【部活】の【ルール全般】を決める権利があります。
【初代部長】が決めた【ルール】の上では【年中行事】はあるものもあります。
【初代部長】が【進級】したり、【卒業】した場合、【学年】ごとに【新部長】が決まる事になりますが、【初代部長】が認めた範囲で、【新部長】は、その【部活】の【ルール】を変更、改編する事が【認められて】おります。
【部長】は基本的に、【部】の【ルール】を司る権利を持っていると思って下さい』
「あ、そうなんだ?わかりました。
後は、【入部】した時、【部員】が他に居た場合、その【部】の事を教えてもらう事とか出来るのですか?」
『お答えします。先ほども申し上げた様に【部長】が【ルール】を作る権利を持っていますので、必ずしも教えて貰えるという事にはなっておりません。
【初代部長】が作り上げた【部】が不完全な状態になった時のために、我々【インビジブル・サポーター】は、【初等部4年生】では3カ月、それ以外の学年では1カ月に限り、【部員】に付いていく事になっておりますので、疑問点がおありでしたら、その都度、我々に質問をしていただければお答えします』
などと質問を繰り返して居たのだった。