プロローグ41 【9月25日/部活選択決断日1日目】2/お騒がせ関西人再び
【芳一】が自分のペースで行動している時、彼の姪の1人、【唯野 詩遊】が友達と歩いていると絡んできた男子が居た。
【詩遊】と一緒だったのはいつもの4人だ。
【黄 峰花/(日本名こう ほうか)】/中国人留学生
【佐竹 美幸】
【間島 翔子】
【アーリン・ライト】/イギリス人の父と日本人の母とのハーフ
で、彼女達は【芳一ファンクラブ】を結成し、密かに活動していた。
【芳一】が作った【イラスト】などを【芳一】に内緒でグッズ化させて、それを身につけて町を歩いたりして宣伝活動をしていた時に絡まれたのだ。
絡んできたのは、【大門 隼人】、大阪出身の高校生だ。
【芳一】に絡んできた気の強い男子生徒だ。
彼は地元に帰らずまだ東京をブラブラしていた所、JK5人が、見た事のある【キャラクター】の【グッズ】を身につけて放課後、【ファスト・フード店】でだべっていた所、偶然、居合わせた【隼人】が見たのだ。
【隼人】は、
「なんや、自分ら?【おっさん】のグッズ、身につけとんのかい?
趣味悪いのぉ~」
と言った。
それに対して、【峰花】は、
「なにか、こいつ?敵ね」
と太極拳のポーズを取る。
【隼人】は、
「まちぃや。イラストが悪い言うてんのやない。グッズ化が素人そのものや言うてんのや?
【おっさん】、何考えて、こんなもん作こうたんや?
こんなんやと評判落とすで、ほんまに」
と言った。
【隼人】はグッズとしての【イラスト】の配置がおかしいと指摘したのだ。
まぁ、これは、【詩遊】達が勝手にグッズ化したのだから素人デザインと言われるのも仕方ないと言える。
【詩遊】は、
「【おっさん】って、貴方、【芳ちゃん】の事知ってるの?」
と聞いた。
【隼人】は、
「知っとるも何も、ついこの間、会うて来たばかりや。【3人目】の座を譲れ言いにな」
と返した。
【翔子】が、
「【3人目】って何よ?」
と聞くと、【隼人】は、
「お前らに言うても解らんやろうけど、超天才、【天村 能活】が自分と同じ才能を持つ奴が怖い言うてんけど、わからんやろなぁ~」
と言った。
【アーリン】が、
「誰?」
とつぶやくと、【美幸】が、
「知ってる、その人。確か、次世代のリーダーになり得るって何かの雑誌に載ってた」
と言った。
【詩遊】は、
「超有名人?」
と聞くと、【隼人】は、
「凡人には理解出来ない奴や。若いクリエーターはな、奴に憧れて、奴にあやかろうってのが後を絶たん。ムカつくやっちゃで、ほんまにな。
だが、俺も奴にライバルだと認められたい思うてんねん。
奴は、自分と同じ才能を持つ、二人目として、【北海道】に済む超絶美少女の【神宮 美彩ちゃん】を認めた。
まぁ、この子は可愛いし、俺も異論は無いねん。
せやけどな、三人目は納得出来へん。何であの【おっさん】なんや。認めたないわ。
せやからその座を譲れ言いにこの前、行ったんや」
と言った。
【詩遊】は、
「つまり、あんたは私達の敵って事ね」
と言って、【隼人】に殴りかかった。
突然、殴りかかられた【隼人】は、
「な、何すんねん、自分?」
と言うと、
「あんたの言う【おっさん】の可愛い姪よ。
【芳ちゃん】の敵は私の敵。覚悟しなさい」
と啖呵を切った。
【隼人】は、目をぱちくりしてしばらく呆けて、
「あんた、名前は?俺は、【大門 隼人】や」
と言ってきたので、
「【唯野 詩遊】よ。いつでも相手になるわ」
と返した。
すると、
「惚れた」
「は?」
「この俺に啖呵切れる女は滅多におらへん。【唯野 詩遊】。
俺と付き合うてくれっ。俺はお前に惚れた」
「何言ってんのあんた?バカじゃ無いの?」
「バカじゃあらへん、俺は本気や。俺と付き合うてくれっ」
と言う感じのちょっとした出逢いがあったが、【芳一】はそう言った事は知らなかった。
あくまでも【詩遊】達は隠れて活動しているため、【芳一】の耳には入らなかった。
【詩遊】達JKは、【芳一】が凄い人(【隼人】ではなく、【能活】)に認められるくらい才能があると知り、ちょっとした興奮状態になったのであった。
【詩遊】は身内がそんなに才能があった事が嬉しかったし、【詩遊】の友達も我が事の様に喜んでいたのだった。