プロローグ32 【9月23日/部活見学6日目】7/【アース・ヒーロー部】見学5
【芳一】と【桔梗】と【瑠璃】は、【アース・ヒーロー部】の見学を続けているが、2つの【クライム・エピソード】を見学した事で、【瑠璃】の起床時間が迫っている。
また、時間も経ったので、見学できる【クライム・エピソード】の内容も多少変わっている。
現在、見学可能な【クライム・エピソード】は、【存在パワーレベル方式】4つ、【能力危険値レベル方式】4つと言う事になっている。
総数としては同じだが、【存在パワーレベル方式】が一つ減り、【能力危険値レベル方式】が一つ増えたと言う事になる。
内訳は、
【存在パワーレベル方式】/【レベル1】の【クライム・エピソード】の設定は、【フォービドゥン・ゴースト】と言う人に取り憑いて、悪事を働くいわゆる【悪霊】を倒すと言う物になっている。
簡単に言えば、【ゴーストバスターズ】みたいなもので【見学済み】である。
【存在パワーレベル方式】/【レベル3】の【クライム・エピソード】の設定は、悪の科学者が作った、【リビングデッド】/【グール退治】になっている。
【存在パワーレベル方式】/【レベル4】の【クライム・エピソード】の設定は、【キス】をした者が感染して、新たな【吸血鬼】ならぬ、【吸唇鬼】になると言う設定の【吸血鬼】の紛い物の設定になっている。
【存在パワーレベル方式】/【レベル9】の【クライム・エピソード】の設定は、封印を解かれた【七つの悪夢】の再封印という使命が課せられていると言う。
【能力危険値レベル方式】/【レベル2】の【クライム・エピソード】の設定は、【ラスボス設定】が瞬きするまで、【姿を消せる能力】を持っていると言う設定で、消えるのは少々厄介だが、瞬きするまでの間という事なので、そんなに長くは続かないと言う比較的容易な攻略が考えられそうな展開で、殺人犯を追っていると言う設定になっている。
【能力危険値レベル方式】/【レベル4】の【クライム・エピソード】の設定は、【ラスボス設定】が【三つの条件】をクリアすると【人間】を溶かす【異能力】を持っていると言う設定になっている。
【能力危険値レベル方式】/【レベル6】の【クライム・エピソード】の設定は、【ラスボス設定】が【特定のキャンディー】を舐めている間、触った相手に【擬態】して、その対象の【異能力】も使えると言う設定になっている。
【能力危険値レベル方式】/【レベル8】の【クライム・エピソード】の設定は、【ラスボス設定】が【火】、【水】、【風】、【地】の四大魔法を使える者と【光】と【闇】の魔法を使える者、そして、謎の能力を持った者の3人居るとされ、この謎の能力を持った3人目が誰かを探る事が最終目標に設定されている。
となっている。
【芳一】の記憶が正しければ、
【存在パワーレベル方式】/【レベル7】の【インベーダー(侵入者)】からの侵略を防ぐと言う設定と言う【クライム・エピソード】が減って、【能力危険値レベル方式】/【レベル4】の【ラスボス設定】が【三つの条件】をクリアすると【人間】を溶かす【異能力】を持っていると言う【クライム・エピソード】が増えた事になる。
もう、【瑠璃】に与えられた時間も少ないし、今、増えた【能力危険値レベル方式】/【レベル4】の【ラスボス設定】が【三つの条件】をクリアすると【人間】を溶かす【異能力】を持っていると言う【クライム・エピソード】を体験する事になる。
この【クライム・エピソード】では、【異能力者集団】が【犯罪組織X】を作っているので、それに対する【レジスタンス】として、【部員】達が、立ち向かい、【犯罪組織X】のボスである【三つの条件】をクリアすると【人間】を溶かす【異能力】を持っている【ラスボス】を倒すと言う【ミッション】になっている。
【ラスボス】の持っている【三つの条件】をクリアすると【人間】を溶かすと言う【異能力】だが、溶かされる【人間】によって、【条件】は異なる。
つまり、【部員】は、【ラスボス】に自分を溶かしてしまう【三つの条件】を揃えられる前に、倒せば良いと言う事になる。
自分に対する【三つの条件】が何なのかは解らないが、【ラスボス】が条件を解いた時、感覚的に解る様になっているので、自分が今、いくつの【条件】をクリアされたか理解出来るので、条件を揃えられない様に想像して【行動】する必要も出てくる。
また、【ラスボス】が【条件】をクリアしたとしても、条件によってはクリアしていない事に変更になる場合がある。
例えば、【ターゲット】が【日陰】に居ることが【条件】の一つだった場合、【日向】に行けば、【条件】が解除されると言う事になる。
つまり、【ラスボス】が自分を溶かすための【三つの条件】が揃わない様に、予測して、行動する事も必要となるのだ。
そう言った緊張感のあるバトルとなる。
これは【見学者】として、見ていて非常に楽しかった。
苦戦している【部員】には悪い話ではあるが、見ていてなかなかスリリングのある面白い勝負となった。
途中で【瑠璃】が時間切れ、時間いっぱいまで見た【芳一】と【桔梗】も残念ながら、最後まで見ても、決着は付かなかったが、【二転三転】は当たり前の怒濤のシーソーゲームが行われ、面白かったのだった。
また、【部活見学】では、体験出来なかったが、【アース・ヒーロー部】での【部活】の【参加方式】は2種類存在する。
それは、【部員】が【クライム・エピソード】の中の【登場キャラクター】として、【物語】に参加する【登場参加型】と【登場キャラクター】としてでは無く、物語を俯瞰で見るいわゆる【神の視点】で物語に参加しないで、【自分の代理となるキャラクター】を導きながら参加する【神視点参加型】の2種類となる。
どちらか片方という訳でなく、今日は【登場参加型】、明日は【神視点参加型】という様に、その日の気分によって、【部活】への【参加スタイル】を変更する事が可能となっている様だ。
この【部活】を選ぶ時はチェックしておいた方が良い項目となるだろう。
この様に色々あったが、こうして、非常に有意義な【部活見学】6夜目(【瑠璃】にとっては4夜目)は終わったのだった。