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プロローグ17 【9月21日/部活見学4日目】5/グッズ創作部3

 【崎本(さきもと) 桔梗(ききょう)】28歳と【グッズ創作部】を見学する事になった【唯野(ただの) 芳一(ほういち)】37歳は、彼女に【部員達】がどう言った【グッズ】をどの様にして作っているか、自分なりの解釈で説明した。

 【桔梗】が、

「【唯野さん】、これは何を作っているんですかね?」

 と質問する。

 【芳一】は、

「あぁ、多分ですけど、【シール】かなにかを作るんじゃないかな?

 あそこに【無地】の【紙の様な物】が見えるでしょ?あれに多分、作った【イラスト】を【プリント】してシールにするんだと思うよ。

 型抜きみたいなものもあるし、多分、そう言う事じゃないかな?って思う。

 まぁ、この【夢の異世界】は【現実世界】と違う事が多いから、実際に【部員】の子が作っているのを見ないと解らないけどね。

 ただ、【小学4年生】として作るものだからそんなに大したものでは無いような気がするよ。

 【理事長】も言ってたでしょ?【初等部】の間はどんなに変な事でも【部活】として成立する様に出来ているって。

 本格的には【中等部】かららしいから、【初等部】の間の3年間は、【部活】の楽しさを味わう事を覚えて行った方が良いと思うな」

「なるほどです。流石、クリエーターって感じですね」

「いや、それほどでも無いよ。あ、【部員】の子が何かやる見たいだよ。

 ちょっと見てみよう」

「はい」

 と言う話になり、【芳一】と【桔梗】は目を付けた【部員】の女の子の【作業】に注目した。

 やはり、【芳一】の予想通り、彼女は【シール】/【ステッカー】類を作っている様だった。

 こう言っちゃなんだが、【イラスト】の腕は【芳一】の方がずっと上だ。

 まぁ、【小学4年生】からのやり直しになるので、【芳一】も【部員】になったら似たような技量になるのかも知れないが。

 だが、つたないながらも楽しそうに【シール作り】をしている【部員の女の子】は幸せそうだ。

 それもそうだろう。自分でデザインした【イラスト】が【パソコンデータ】となり、それを【シール】として【プリントアウト】して、切れ目を入れたらちょっとした【グッズ】になる。

 自分で【グッズ】を作れると言うのは嬉しいものである。

 クリエーターとして【芳一】は【部員の女の子】の楽しさがよく理解出来た。

 【桔梗】もこれならば、自分にも出来るかも知れないと少し楽しそうな表情を浮かべている。

 【芳一】にも理解出来ない事はお互いが付けている【インビジブル・サポーター】に聞けば詳しく答えてくれるし、楽しく見学が出来た。

 【芳一】も【アクリルスタンド】を作っている【部員】を見て、自分もちょっと作って見たいと思うようになっていた。

 そんな感じで楽しく見学していたが、時間が経つのは早い物で、【桔梗】が起きる時間になってしまった。

 幸い、【部員】も新たに【活動】しに来ていたので、【芳一】は後、2時間【見学】する事が出来るが、【桔梗】との別れは何だかちょっと名残惜しい気がした。

 せっかく、気を許せる【同期】が出来ても1日辺り、最大でも8時間しか一緒に居られないと思うと寂しく思った。

 日中にも会いたいとは思ったが、それはマナー違反である。

 彼女には彼女の生活がある。ましてや彼女は【アイドル】だ。

 【芳一】と日中に一緒に居たら色々と不都合な点もあるだろう。

 【会いたい】と言うのは御法度だ。だから彼は、

「また、明日の夜にお逢いしましょう」

 と言って別れたのだった。

 あまり女性と付き合って来なかった【芳一】は胸がキュンキュンなって居ることに戸惑いを隠せなかった。

 自分にもまだ、異性を好きになる気持ちが残っていると思うと新鮮な気持ちにもなった。

 これも自分の【創作物】の肥やしになるのでは無いかと思った。

 彼は根っからの【クリエーター】である。

 自分の気持ちもネタになるなら利用するのであった。

 【芳一】は残った2時間で、自分が見学したい部分を【見学】して、第4夜の【グッズ創作部】の【部活見学】を終えたのであった。

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