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プロローグ16 【9月21日/部活見学4日目】4/グッズ創作部2

 ひょんな事から、【芳一】はアイドルをしている【同期】の【崎本(さきもと) 桔梗(ききょう)】28歳と【グッズ創作部】を見て回る事になった。

 【第5夜】から【第7夜】も一緒に廻りたいとの事だったので、今夜の見学が終わる前に明日以降、どんな【部活】を見学するか決めなくてはならない。

 【芳一】は、

 【部活見学5夜目】は【アニメ制作部】(予定)、

 【部活見学6夜目】は【異世界交流部】(予定)、

 【部活見学7夜目】は【コスプレ部】(予定)、

 と言う予定を組んでいたが、彼女と一緒なら彼女と廻る【部活】を決め直さなくてはならないだろう。

 彼女は自分に合わせると言ってくれているが、それでも、彼女の好みとのすりあわせが必要となる。

 それについては、最後に決めるとして、彼女は今夜の【部活見学】に来て、2時間が経っていると言う。

 【芳一】は来たばかりだから、まだ8時間は見学出来るが、彼女が帰る前に、出来るだけ彼女に【グッズ創作】の楽しさを伝えて、明日の待ち合わせをしなくてはならない。

 就寝時間が異なれば、当然、【部活】に居られる【時間帯】を合わせなくてはならない。

 今夜の内に少なくとも明日の夜【部活見学】をする【部活】を決めなくてはならないだろう。

 なので、【グッズ創作部】は、5時間見学して、残り1時間は彼女と明日の相談、彼女が帰った残り2時間は自分で見学を続けると言う事にした。

 まずは、この【部活】を現在活動している【部員】は6人だ。

 【芳一】や【桔梗】と同様に、【部員】達も今夜の活動時間は最大でも8時間までとなっている。

 2時間前にやって来た【桔梗】が【部活見学】が出来た事を考えると【部員】は少なくともそれより前に【部活】を開始していたはずである。

 だとすると5時間見学というのは多すぎるかも知れない。

 それよりも前に【部員】達が今夜の【部活】を止めてしまうかも知れない。

 新たに【部員】が1人でも参加してくれば別だが、【桔梗】と組んで【部活見学】を出来る時間はもっと少ないかも知れない。

 そこで、【芳一】は、

「【崎本さん】、やっぱり明日の【部活】と【見学時間】を先にある程度決めておこう。

 もしかしたら先に時間切れになってしまうかも知れない」

 と言った。

 【桔梗】は、

「そうですね。私は【アニメ制作部】でかまわないと思っています。

 同じグループの子に進められたりして【アニメ】も少し見ていますから。

 作るのはちょっと難しいですけど、完成したものを見る事なら出来ますし。

 見るだけなら技術とかいらないですからね」

 と返してきた。

「そうですか?じゃあ、明日は【アニメ制作部】って事で」

「はい。後、7夜目の【コスプレ部】も良いです。

 何か楽しそうだし。実際には【初等部4年】で入らないと思うけど、見る分には問題ないし。

 でも、6夜目の【異世界交流部】って何ですか?よく解らない【部活】はちょっと」

「じゃあ、6夜目は【崎本さん】、決めて下さい。僕はそれに付き合いますよ。

 どうせ、僕も【初等部4年】は【ゲーム創作部】にするって決めているんで。

 【部活見学】はあくまでも他にどんな【部活】があるのか見るためのものですから」

「【唯野さん】は【初等部4年】は【ゲーム創作部】に決めているんですか?」

「えぇ。僕は色々クリエーターとして作っている経験がありますので。

 プログラミングとかは習ってないし、出来ないんですけどね。

 手作業で、ボードゲームとかカードゲームとか作ってみたいなって思ってて。

 やっぱり、興味ある事じゃないと一年間は続かないかな?って思ってて。

 【崎本さん】は【初等部4年】はどんな【部活】に入るか決めて居るんですか?」

「いえ、決めてないです。私も入ろうかな、【ゲーム創作部】」

「いやいやいや、興味ある【部活】じゃないと続かないと思うからそれは良く考えて決めた方が良いですよ、絶対」

「そう、ですよね?やっぱり」

「そうです、そうです。よく考えて決めた方が絶対に良いです。

 あ、一緒が嫌って訳じゃないですよ。僕も同期の人と一緒っていうのは少し安心するし。

 でも、興味ないって言う人を無理矢理誘う事はしたくないんです」

「えぇ。ちょっと考えてみます。ちょっと重たい女って思ったですか?」

「そんな事ないです。【崎本さん】は素敵な女性だと思いますよ」

「ありがとうございます。明日の待ち合わせは夜11時頃で良いですか?私、それまでお仕事があるので」

「えぇ、かまいませんよ。僕は睡眠の薬を処方してもらっているので、寝る時間はある程度コントロールが出来るんです。いつもはもっと早く寝るんですが、寝る時間を調節して見ますよ」

「ありがとうございます。やっぱり優しいですね【唯野さん】って」

「そんな事ないです。普通です」

「これを普通の事と思っている所が余計凄いです」

「そんな」

 と言う話になり、【芳一】は恥ずかしくて何だかモジモジとした。

 【桔梗】は、

「時間がありません。一緒に見て回りましょう」

 と言った。

 【崎本(さきもと) 桔梗(ききょう)】28歳。

 彼女は素で男を虜にする魅力を持ち合わせた女性だった。


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