愛しい罪
手の温もりをエリーは覚えていました。
今はもういないけれど、狂気に似た愛情はずっと、そう、ずっと持ち続け続けていました。
ルイーズが転生してまた恋人同士になれるようにエリーは、禁断の不老不死に手をつけてしまった。
そして友人や親族全てを捨てて、ルイーズのために生き続けることを決意しました。
そして1000年後、エリーは自身の化物さや感情を忘れてしまっていました。
だけどもルイーズを愛していたことだけは、覚えていた。
そして
1人きりで待ち続けているとき
エリーの住む城に1人の老人が、訪ねてきました。ぼろぼろの衣類をまとって、なぜか瞳に涙を溜めてエリーのことを見つめていました。
「ずっと、君を探していたんだ。」
化物と化したエリーに対して一切怖じけず、ルイーズは強くエリーを抱きしめました。
彼女自身の呪いが解けていき、忘れていた涙が釣られてぼろぼろとあふれてきた。
「会いたかったの。ごめんなさい。今でもあなたのことを愛しているわ。」
「俺のために生きていてくれてありがとう。俺も愛しているよ。」
そして
ルイーズとエリーはいつのまにか城の中で永遠の眠りについた。
不思議と恐怖はなく、あたたかな世界に二人一緒に落ちていきました。
狂気の感情
奇跡の出会い
愛しい世界
二人は
幸せだった