↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末パラノイア ~殺人罠師とミーム汚染アーカイブ #1~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/108

第97話 すべては二人の手の中に

「分かった。お前の要求を認める。私が負けた時は、時間停止を解除してから死のう」


 随分と素直ですね。

 もう少し反論してくるかと思いましたが。


「お前の要求は予想していた。それに、負けなければ問題ない。私は勝つつもりでいる。負けた時の想定など不要だろう」


 なかなか強気な発言ですねぇ。

 まあ、婦警さんらしい気もします。


 あなたは自分の命と世界をチップにして"ゲーム"を開いた。

 ぜひとも楽しませてくださいよ。

 せっかくの機会ですから、お互いに満喫しましょう。


「お前は怖くないのか。負ければ死ぬんだぞ」


 愚問です。

 僕は常に"ゲーム"で己の命を晒してきました。

 元より死に恐怖は感じず、むしろ清々しい気分ですよ。


 あなたの本気を肌で感じます。

 相当な覚悟ですね。

 自己犠牲すら厭わず、目的のために邁進している。


 僕はそういった精神性が好きです。

 極限状態でこそ人間の本性が出ますが、あなたのそれはとても気高い。

 半端な偽善がここまで昇華されるとは思いませんでした。

 きっと止まった四か月で色々と考えたのでしょう。


 まったく、本当に素晴らしいですよ、ええ。

 いつから"ゲーム"を始めますか。

 僕は今からでも構いませんよ。


「お前がいいのならすぐに開始する。ちなみに今回のゲームは、私とお前が共同で実施する形でいいな?」


 それはどういった確認なのでしょう。

 本来なら婦警さんが主催者で僕は参加者になりますが、それを平等にするということですかね。


「概ね間違っていない。共同実施を明言することで、互いがゲーム内容に納得した証明にしておきたい。万が一にもお前が途中で放棄しては困るからな」


 それは絶対にありえませんがね。

 ですが良い考えだと思います。

 僕が"ゲーム"を実施する体を取ることで、ミームによる強制力が働きますからね。

 不利になっても途中放棄ができなくなります。

 そこまで考えた上での提案ですね。


「無論だ。やれることはすべてやっておく。世界を救うためなら妥協はしない」


 律儀ですねぇ。

 念のために訊いておきますが、イカサマが発覚した場合のペナルティーはどうしますか。

 互いに絶対無いとは言い切れないでしょう。


「その時はイカサマをした人間の勝ち点をゼロにしてゲームをやり直す。指摘した側の勝ち点はそのままだ」


 なるほど。

 無条件の負けではないものの、圧倒的に不利になると。

 面白いですね。

 ミームによるイカサマが前提なのでしょうか。


「解釈はお前に任せる。だが、一度のイカサマですべてを失う可能性はある。覚悟をして実行することだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 今話もありがとうございます! …… さあ、世界を賭けたゲームの始まりだ。 (婦警さんが選んだゲームの種類がインディアンポーカーだというのが、また秀逸) [一言] 続きも楽しみにしています…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。