第83話 罠祭り
「お前が出てこないのならば、こちらにも考えがある。建物ごと爆破すれば、いくらお前とて無事では済まないだろう」
遠慮なくどうぞ。
まあ、そちらがどうなっても知りませんけどね。
僕は忠告しましたよ。
ここから先は自己責任で行動してください。
「……爆破対策に何を仕掛けている。答えろ」
さあ、何だったでしょうねぇ。
たぶん罠があったと思うのですが、忘れてしまいました。
申し訳ありませんね。
憶測で話すのも迷惑だと思うのでやめておきます。
「ふざけるな! お前が自分が何をしているのか分かっているのか! 世界を滅ぼすだと? 自らの娯楽のために全人類を殺していいと思っているのだな!?」
おやおや。
リペアにも真っ当な感性の方がいらっしゃるのですね。
まるで婦警さんみたいです。
世界を救うのに必死な様子が伝わってきますよ。
ただ、一旦冷静になってみてください。
あなたが話しているのは誰ですか。
別に説教をしてもらっても構いませんが、僕が反省するとは思わないでくださいね。
サイコキラーに正論を投げたところで意味なんてありませんから。
あなた達に許された選択は限られています。
一つ目は、このまま僕と説得し続ける。
二つ目は、対話を諦めて建物を爆破する。
三つ目は、僕に従って建物に入る。
すべてお任せしますよ。
僕を包囲している皆さんがそれぞれ選択してください。
言っておきますが、もう始まっていますよ。
さあ、僕と楽しい"ゲーム"をしましょう。
「……お、お前! 思考災害を発動したなァッ!?」
念押しで施しただけで、とっくに使っていますよ。
僕の"ゲーム"は神出鬼没です。
いつでもどこでもスタートしますからねぇ。
さて。
そんなことを話しているうちに時間が来ました。
僕の指示を無視して建物の中に入りませんでしたね。
残念ですがペナルティーが下ります。
猶予はあったのですが仕方ないですね。
「おい。ちょっと待て――」
罠が発動します。
ちょっとカメラを持っておきましょうか。
良い画角で撮影したいですからね。
「いぎゃああああああぁぁぁっ!?」
「うぎぃぁぁあっ! あし! おれのあしぃぃぃぃぃっ!?」
「だ、誰か増援を……幹部を、呼んでくれ……」
とても愉快なことになっていますねぇ。
仕掛けておいたばね仕掛けの刃が、リペア特殊部隊の皆さんを切断してくれました。
反応で来た人はいないようです。
全員が脚を欠損して倒れています。
ちょうどいいですし、彼らから情報を引き出しましょうか。
リペアを攻撃するのに便利ですからね。
ついでにジ・エンドの情報もほしいところです。
この辺りで一旦録画を止めましょうか。
次は出発した先からの始まりになるかと思います。
では皆さん、ごきげんよう。




