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終末パラノイア ~殺人罠師とミーム汚染アーカイブ #1~  作者: 結城 からく


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第13話 怪物退治

 婦警さんを救出してから十分が経ちました。

 僕達は署内を移動中して、生存者を助けている最中です。

 今すぐにでも脱出したいのですが、婦警さんが反対したのですよ。


「当然だ! 市民を見捨てられるわけがないだろうっ」


 そんなことを言ってる場合じゃないですよ。

 自分の命すら危うい状況なんですから。

 リスクを冒してゾンビと戦う意味なんてありません。

 しかも敵はゾンビだけじゃないですからね。


「いぎゃああああああっ」


 ほら、後ろから出てきました。

 助けた生存者がヴァンパイアに噛み付かれています。

 僕を襲った個体とは別人のようですね。

 新鮮な血を求めて、複数のヴァンパイアが警察署にやってきたみたいです。


「その手を離せッ」


 おっ、婦警さんがヴァンパイアに発砲しています。

 手と額に命中させてますね。

 なかなかの腕前です。


 しかしヴァンパイアは止まりませんね。

 獲物の血を吸うのに夢中です。

 どうやら普通の弾丸では死なないようですね。

 不死身の特性を持っているのかもしれません。


 生存者の肌がどんどん乾いてミイラのようになり……あーあ、死んじゃいました。

 端からぽろぽろと崩れています。

 もう何をやっても助からないでしょう。


 ヴァンパイアが死体を捨てて、新たな生存者を捕まえました。

 同じように吸血を始めています。

 栄養を取っているのか、ヴァンパイアの肌艶がみるみる良くなっていますね。

 食事と美容を兼ねているのでしょうか。

 なんとも不思議な生態です。


「見ていないで助けるぞ! お前も撃てッ!」


 そんなに怒鳴らないでくださいよ。

 仕方ないですねぇ。

 このままだと僕も血を吸われそうなので頑張りましょう。


 ちょうど銀の弾丸を放つリボルバーがありますからね。

 ここで使ってみますか。

 通常の弾では殺せませんし、ヴァンパイアに対する効き具合を確かめたいです。


 よく狙って……発射!

 やった、しっかりと腹部に当たりましたよ。


 弾を受けたヴァンパイアがよろめきました。

 お腹を押さえて苦しんでいます。

 傷口から血が流れ出して止まりませんね。

 ヴァンパイアの肌が乾燥してミイラみたいになっていきます。


 ぴくりとも動かなくなりました。

 そのまま死んでしまったようですね。

 銀の弾丸ならではのリアクションを撮ることができました。

 なかなかの迫力だったのではないでしょうか。

 皆さんもヴァンパイアに出くわしたら銀の武器で攻撃してくださいね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今話もありがとうございます! [気になる点] いやいや、銀の弾丸が効くのは人狼の方だろ……と、普通のホラーテイストの作品ならツッコミ入れたいところだが、この世界は常識に捉われる奴ほど早死に…
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